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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

大人気展望台の壁も施工 強みは家族同然の連携力
株式会社金子建匠 代表取締役 金子剛

 
プロフィール 東京都出身。17歳の頃から建設業の世界に入り、職人として厳しい修業を積んでから、20代後半で独立。信頼を積み重ね、観光名所の展望台などの大型の工事も受注するようになる。2022年、(株)金子建匠として法人化した。高い技術力とコミュニケーション能力で社員や顧客からの信頼も厚い。若い社員たちからは親父と呼ばれるほど慕われている。
 
 
 
オフィス街を歩いていると、コンクリート壁の高層ビルとガラス張りの高層ビルがある。ガラス張りの高層ビル外壁がカーテンウォールだ。建物の重さを支える役割をすべて柱や梁に回すことで成り立っている。カーテンウォールやサッシなどの工事を行う株式会社金子建匠では、高所作業の危険も伴う仕事でありながら、スタッフは楽しそうに働く。会社を引っ張る代表取締役の金子剛氏に、仕事や人材育成に対する思いをうかがった。
 
 
 

カーテンウォールを手がけて約30年の実績

 
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インタビュアー 吉井怜(女優)
吉井 東京都板橋区を拠点に、カーテンウォール・サッシの施工や金物工の仕事をこなす株式会社金子建匠さん。まずは金子社長の歩みからお聞かせください。
 
金子 10代の頃からもう30年以上この業界で働いています。20歳で家族ができたこともあって「やらなきゃ」という思いで、独立したての頃はアルバイトもしながらなんとか事業を軌道に乗せてきました。徐々に信頼を重ね、最近では多くの方が訪れるような観光スポットの展望台などの大きな現場も任せていただくようになったんですよ。
 
吉井 大変な思いも乗り越えて今があるんですね。現場ではどのようなお仕事をされているんですか?
 
金子 窓などの枠組みを組むのが私たちの仕事です。大きな現場だと完成まで何年もかかることもある中で、力を合わせて仕上げていきます。私たちの作業後にはガラスなど次の工程の業者さんが待っているので製品の取り付け精度も大事ではあるものの、納期との戦いでもありますね。
 
吉井 自分たちだけですべてやるわけではなく、連携して次の人たちにスムーズにバトンタッチしなければいけない点でも大変なお仕事ですね。
 
金子 大変ではありますが楽しいですよ! いろいろな業種の方とやり取りして仕事を完成させるぶん、大きな達成感があります。