
インタビュアー 嶋大輔(タレント)
松崎 もともと私は大手ハンバーガーチェーン店で店舗マネージャーを務めていました。ただ、お店の運営のほかで自分に何ができるのかと考え、不安になることもありましてね。このままでいいのか自問自答を繰り返し、30歳のときに新たな挑戦を決意したんです。人材募集の広告を見て、野菜の卸売会社に転職し東京の築地市場で働き始めました。
嶋 安定したお仕事を捨てて新たな一歩を踏み出すのは勇気のいること。松崎社長の固い決意がよくわかります。新天地での野菜の卸売りはいかがでしたか。
松崎 実を言うと、この業界を選んだのは早朝に出勤し昼には仕事を終え、日が高いうちからお酒が飲めるのは嬉しいという、かなり不純な動機だったんです(笑)。でも、市場で汗を流すうちにどんどん仕事が楽しくなり、大きな充実感を味わうようになりました。
嶋 なるほど(笑)。当時から独立は考えていらっしゃったのでしょうか?
松崎 まったく考えていませんでした。ただ、前職でお世話になった上司が、起業して飲食店を経営していたんです。「独立するなら野菜を仕入れるよ」と声をかけてくれた上司の後押しで2022年4月に弊社を設立しました。豊洲市場に営業所をオープンし、東京や千葉の飲食店さんと地方の市場に新鮮な野菜をお届けしています。
嶋 この業界で新規参入する会社は少ないのではないでしょうか。

嶋 やはり、どんな仕事も人との付き合いが大切だということですね。
松崎 本当に嶋さんのおっしゃるとおりです。今の私は周囲の方に助けてもらってばかりですね。でも、いつかは恩返しができるようになりたいですし、そのためにもご縁を大事にして、人のお役に立つ仕事をいつまでも続けるつもりです!