狩野　徳島県鳴門市の整体院・ボディーケア ラファエルさんにお邪魔しています。佐藤院長の歩みから教えていただけますか。
 
佐藤　私は、23歳のときに重症筋無力症という難病を発症しました。まぶたが落ちて目がふさがり、朝、起きてもベッドから出ることができず、上から押さえつけられているようなだるさを感じる病気です。大学病院に行っても薬を処方されるだけで、まさに死を身近に感じました。
 
狩野　大変な事態ですね。どのように復活なされたのでしょう。
 
佐藤　もともと面識のあった整体の先生に相談したところ、「どうしてもっと早く言わなかったんだ」と叱られ、先生の施術でみるみるうちに難病が治ったんです。命の大切さや生きることの喜びをあらためて感じた私は、自分と同じように体の不調で悩んでいる方を救おうとこの道に入りまして。「弟子は取らない」とおっしゃっていた師匠に頼み込んでかばん持ちになり、10年間の修業を積んで昨年2021年、11月に当院を開業しました。
 
狩野　整体院としては珍しいポップな名前の由来も気になるところです。
 
佐藤　ラファエルとは天使の名前です。健康をあきらめている方に神の施術をご提供し、痛みを取り、生活の質を上げたいと思って名付けました。
 
狩野　難病も克服する施術を直伝された佐藤院長の存在は頼もしい限りです。日々、どのような姿勢で利用者さんと向き合っているのかも教えてください。
 
佐藤　痛みや不調の原因は、それを感じる場所とは別のところにあるもの。私は、利用者様の不調を根本から改善するこれまでにない施術をご提供しています。整体院では生きる力を取り戻した方は卒業するもの。ですから当院はリピーターの利用者様が少なく、感想をうかがう機会もあまりありません。しかし、ご紹介で訪れる新規の利用者様が多く、「元気でいるよ」という便りをお聞きすると私も安心します。