
インタビュアー 名高達男(俳優)
徐 そうなんです。弊社が運営する店舗では、韓国の一般家庭でつくられるメニューを主としています。なので、いわゆる焼肉は出していないんですよ。
名高 まさに本場の味というわけですね。
徐 ええ。家庭料理は下準備などの手間がかかるため、やりたがらないオーナーが多いのも正直なところです。でも私は、ぜひ韓国本場の味を日本のみなさんに知っていただきたくて、あえて家庭料理を中心にお出ししているんですよ。
名高 徐社長の強いこだわりを感じます。来日を決めたのは、いつ頃だったのでしょう?
徐 高校生のときです。もともと母が日本出身で身内もいましたので、幼少期から日本は馴染みのある国でした。それで日本語を猛勉強し、当時の自費留学生試験に主席合格したほか、日本語能力試験1級にも合格しましてね。その後、3万円ほどのお金だけ持って単身で1996年に来日し、東京都の日本語学校で学びながら、居酒屋店でアルバイトをしていたんです。ただ、やはり来日当初は非常に苦労しました。