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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

多角的な事業展開で
夢の実現を応援する

 

日本人として日本の文化を守り伝えたい

 
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タージン 幅広い事業展開の特色や強みはどのように考えておられますか?
 
野寄 事業ごとにさまざまな人と関わることで起きる化学反応ですね。どの事業も、私自身が店をつくってスタッフを招くというより、店を切り盛りしたい人をバックアップする形で運営しています。例えば、じゃぱんはパン店を営みたいご夫婦に場所を提供する形で始まりました。その方たちに好きなパンを自由につくってもらっているんですよ。たい焼き甘味処 おめでたいは雇用しているスタッフが全員障がい者で、皆さんが社会に羽ばたくための成長の場にもなっています。各事業、店舗の空間一つをとっても、働く一人ひとりの個性が反映されていますよ。
 
タージン 野寄社長は、自衛隊勤務から店の運営まで多様な経験を積んでこられました。そこで培った技術や知識を、これからビジネスを始めたい人のサポートに役立てているのですね。
 
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野寄 はい、お互いの持ち味を活かして「一緒にやろう」という姿勢です。また、私自身が日本文化に関心が強く、居合道などの趣味も楽しんでいることから、店によっては日本的な要素を取り入れています。たい焼き甘味処 おめでたいなどは外国の方がよく通る場所にあるため、メニューや店のインテリアを通して、日本ならではの体験を味わっていただけるんですよ。
 
タージン 飲食の場であり、日本を紹介する場でもあるのですね。私も海外に行った際、現地の方が忍者や侍などについて日本人以上に詳しくて驚くことがあります。せっかくそのように日本に関心を持ってくれているのだから、こちらもより楽しんでもらえるように心を配りたいですよね。フレンドリーな付き合いは、そういう部分から育まれる面がありますし。
 
野寄 同感です。私も海外で、かつて戦争に行った日本人を慰める慰霊碑を現地の人が大事に守ってくれている姿を見て、こちらもその思いに応えなければと感じました。たい焼きの中身に海外のエッセンスを取り入れてアレンジするなど、文化を活用してお互いの理解を深める方法はたくさんあると思うので、これからも続けたいですね。