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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

60歳以上も元気に活躍 シニア専門の人材派遣業
株式会社RINKEN 代表取締役 本田大介

 
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インタビュアー 吉井怜(女優)
吉井 福島県郡山市で元気なシニア世代の就業サポートを手がける、「いきいきシニア応援事業」を運営する株式会社RINKEN(リンケン)さん。詳しく事業内容を教えていただけますか。
 
本田 弊社では60歳以上に特化した人材派遣サービスを展開しております。ご存じのように、日本では少子高齢化が進み、働き手が不足しています。そこで、再雇用という形で65歳、さらには70歳まで勤めている会社で働き続ける選択もできるようになりました。実際、60歳を迎えても健康でお元気な方は少なくありません。
 
吉井 確かに、最近は60代でも若々しい方が多いように思います。本田社長はこの事業を始めるまでに、どのような仕事をしていたのでしょうか。
 
本田 私は秋田県出身で、もともとは地元で、携帯電話ショップの販売員をしておりました。
 
吉井 そうなんですか! 現在とはかなり畑違いな仕事ですね。
 
本田 その頃に、東日本大震災が起こりました。それで私も、被害が甚大だった福島県の支店へ応援に駆けつけることになったんです。そこで今の妻と出会い、彼女の実家に婿入りしましてね。実家はちょうど、放射能の除染会社を設立したばかりでした。ところがIT関係や事務処理に強い人間がおらず、私にも手伝ってほしいと声をかけられたのです。それで、はじめはサポートだけのつもりで入社しましてね。最初は、個人事業主の集まりのような会社でした。
 
吉井 確かに、建設業は個人で営む方が多いと聞きます。
 
本田 ただ、3年ほど除染作業に携わる中で、従業員も約70人と規模が大きくなってきました。そこで事業としてきちんと運営していくために、私が2代目に就任することになりました。ところが、地域の復興が進むにつれ、除染の仕事は減少していったんです。そこで先を見据え、名古屋の飲食店をM&Aで購入し、別事業として運営していました。
 
吉井 このコロナ禍においての飲食店経営は、ご苦労も多かったのではないですか。
 
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本田 実はタイミングよく、感染が拡大する前に飲食店は手放していました。運営したのは3年間くらいでしたね。そのように、社会の流れが変わっていく中で自分ができること、すべきことはないかと考えていた頃に「いきいきシニア事業」のM&Aを提案されたんです。それで、さまざまな形で60歳以上の方のお仕事探しをお手伝いしたいと考えて、現在の事業に取り組むことになったんです。