異色の経歴を持つ行政書士

インタビュアー 八木裕(野球解説者)
西山 私は、マイケル・ジャクソンのファンだった母の影響で、音楽と英語に興味を持ちました。高校生のときには「もっと広い世界を見よう」と思いベルギーに留学したんです。
八木 ちょっと待ってください。なぜ、英語圏の国ではないベルギーだったのでしょうか。
西山 アメリカやイギリスには大人になったら旅行で行けるはず。せっかくの留学なので、あえて英語が通じない国を選んだんです(笑)。当時のベルギーではアジア人が珍しかったようで、私も好奇の目で見られたり差別的な扱いを受けたりしたこともありました。でもそれ以上に、まったくの異文化に触れ「一度きりの人生を楽しもう」という気持ちが高まりましたね。
八木 素晴らしいチャレンジ精神ですね。それで帰国後の進路は?
西山 ベルギーでさまざまな壁にぶつかるたびに自分を励ましてくれたのが音楽であり、その存在は私の中でとても大きなものとなっていたため、日本に戻った私は音楽を突き詰めるため上京し、クラブのシンガーになりました。そして、ある有名プロデューサーに声をかけられて師事することになったんです。師匠の指導は厳しくて、8時間ぶっ通しで歌い続けることもありました。あまりの厳しさに周りは3日も持たず辞めてしまうほどだったんですよ。