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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

店舗用別注家具の製作に
家族や仲間と挑み続ける

 

難しい図面を見てあれこれ考えるのが楽しい

 
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濱中 それぞれのお店に合った家具をつくるお仕事は、やりがいも大きいでしょうね。
 
松本 はい。私たちは、お取り引き先からいただいた図面を元に手づくりで家具を仕上げます。とはいえ、図面には完成図が描いてあるだけ。プラモデルのようにあらかじめ部品が用意されていたり、組み立て方が描いてあったりするわけではありません。ほとんどゼロの状態から「どうやってつくろうか」と考えて試行錯誤を繰り返し、オンリーワンの家具をつくり上げるこの仕事は楽しくて仕方ないですね。無事に完成すると、大きな達成感を味わえます。
 
濱中 図面を見て「これは難しい」と感じることもあるのでは?
 
松本 もちろんありますよ。「よくこんな形を思い付いたな」「電線はどこから通せばいいのだろう」「裏の形がまったく想像できない」などと、頭を抱えることは多いですね(笑)。でも、そんなときこそわくわくする気持ちが湧き上がってくるのが職人です。頭の中でああでもないこうでもないと考えるのが、家具づくりの楽しみでもあります。
 
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濱中 それは野球も同じですね。私の現役時代は予告先発ではなかったので、翌日の試合の先発投手を予想して、「初球はこの球がくる」「決め球をこうやって打とう」とシミュレーションを繰り返しました。そのせいで眠れなくなることもあるくらいで、あれこれと悩むことも野球の醍醐味でした。ところで、ご子息が片腕として会社に来てくれたのも松本社長にとって嬉しい出来事の一つですよね。
 
松本 ええ、もともと私は息子に「手に職を付けろ」と言い続け、息子は大好きだった車の整備士になったんです。ただ、景気が悪くなって仕事が減ってしまいましてね。そこで家具製造の木工所に転職したんです。そこは弊社と違って大量生産品をつくる会社だったものの、私と同じ道に進んでくれたのは、自分を認めてくれたようで誇らしかったですね。