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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

若い職人と一丸になり 法面工事で社会に貢献!
株式会社マルケン 代表取締役 大塚裕之

 
プロフィール 千葉県出身。16歳のときに大工の見習いになり、現場で修業を始める。技術を得て独立を意識する中で、結婚を機に移り住んだ栃木県日光市で法面工事を知り飛び込んだ。経験を積んだ後、2人の仲間と共に独立。(株)マルケンを設立した。崖や斜面の補強に関するすべての工事に対応している。事業規模の拡大、スタッフの増員を目標に掲げ、2022年8月には新社屋が完成予定。【ホームページ
 
 
 
危険な急斜面や崖を補強するなど、土砂崩れや災害後の復旧作業に欠かせない法面工事。この分野で活躍し国土と人々の安全を守り続けているのが、栃木県日光市の株式会社マルケンだ。代表取締役の大塚裕之氏は、業界では珍しく20代ばかりの若いスタッフを育成して、危険と隣り合わせの法面工事に果敢に挑戦している。充実した福利厚生も用意し、安心して長く働ける環境を整えながらさらなる未来へと向かっていた。
 
 
 

人の役に立ち安定した法面工事の仕事

 
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インタビュアー 矢部美穂(タレント)
矢部 栃木県日光市で、法面工事を手がける株式会社マルケンさんにお邪魔しました。崖や斜面の補強には植生工事、法枠工事、コンクリート吹付工事といくつか種類があり、株式会社マルケンさんはすべてに対応できるとか。まずは、大塚社長がこのプロフェッショナル集団を立ち上げるまでの歩みを教えていただけますか。
 
大塚 私は千葉県出身です。高校に進学したものの、半年ほどで中退し、大工の見習いになりまして。現場で修業を積んで技術を学び一人前になることができ、将来的に独立も意識していました。ただ、高齢化社会が進む日本ではこれから新築住宅の需要が減るはず。そう考えると独立が不安になってきたんです。
 
矢部 若いうちから冷静に物事を判断できる大塚社長は見事ですね。その後が気になります。
 
大塚 結婚を機に日光市へ来た私はハローワークへ通いまして。そこで法面工事の職人の求人を見つけたんです。建設業界といってもさまざまなので、私はそれまで法面工事のことをまったく知りませんでした。しかし、土砂崩れを防ぐなど社会に貢献できる工事であり、発注元が国の公共事業で安定した仕事だと知って、さっそく飛び込むことにしたんです。