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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

造園一筋の確かな技術で
高品質の苔玉を開発

 

厳しい修業を経て身に付けた伝統技術

 
師匠の影響から興味を持ったという盆栽
師匠の影響から興味を持ったという盆栽
水野 造園の技術はどうやって身に付けられたのですか?
 
植松 造園会社の外注先としてお世話になっていた職人の親方から教えていただきました。この親方が、かなり厳しいものの仕事の腕はまさに稀代の名工でして。昔ながらの「見て覚えろ」という職人なので大変なことも多かったですが、10年以上かけてしっかり修業させてもらいましたね。お客様への接し方や立ち回り方など、すべて叩き込んでいただいたおかげで、確かな技術と経験が身に付いたと思っています。今は、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
 
水野 厳しい中にもちゃんと愛情があって、それが植松代表にも伝わっていたんですね。素敵な師弟関係だと思います。
 
植松 実は盆栽に興味を持ったのも親方のおかげなんです。親方は、お客様が要らないと言った古い庭木をもらってきて、小さな鉢植えにしていました。「お前もやってみたらどうだ」と1本の木をくれ、それが盆栽を始めたきっかけでしたね。
 
水野 造園から盆栽まで、すべて親方から教えてもらったんですね。
 
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植松 ええ、造園はやればやるほど奥が深いことも教わりました。造園には正解がないので、感覚的な遊びの部分があるんです。
 
水野 確かに図面通り、きっちり仕上げる大工さんとは違うかもしれませんね。
 
植松 私はよくスタッフに「造園の仕事は出ている葉っぱが1枚か2枚かの細かいこだわりが仕上がりに影響する世界なんだ」と言っているんですよ。
 
水野 少しわかる気がします。それくらい繊細な感覚が必要だということですね。
 
植松 はい、そうやって悩みながら判断していく中で、目の感覚が研ぎ澄まされていく。そう思ったらすごく仕事がおもしろくなっていったんです。しかも私には、質問するとめちゃくちゃ嫌な顔をしつつも、きちんと教えてくれる師匠が付いていましたからね(笑)。環境に恵まれていたことに感謝しかありません。ただ、他の人より短期間で一人前になった気がして天狗になっていると、容赦なく鼻をへし折られましたけど(笑)。
 
水野 そうやって10年以上かけて伝統技術を受け継がれたんですね。本当に良い師匠に出会えてよかった!
 
植松 ええ、辛い修業の中でこの仕事をおもしろいと気付かせてくれた親方は、やっぱりすごいと思います。