プロフィール 大阪府出身。高校卒業後すぐに運送業界に入り、分刻みの配送を経験しながら、持ち前の明るさと丁寧な仕事ぶりでめきめき頭角を現す。2019年に独立後も荷主の信用を集め、他のドライバーとさらに交流・連携を深めるため2021年12月から全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会に加入。あかぼう首都圏 赤帽 笑丸急行として全国規模の配送に対応している。【ホームページ】
あかぼう首都圏 赤帽 笑丸(えまる)急行の辻野亮平代表は、寡黙なイメージのあるトラックドライバーとは正反対の根っからのおしゃべり好きだ。“赤帽”を知らない営業先に飛び込んではそれぞれの事業に合った利用法を提案。緊急配送に強く、荷物の扱いも丁寧な仕事ぶりで信頼を獲得し、西東京エリアを中心にじわじわ顧客を広げている。そんな辻野代表に、これまでの歩みや「赤帽さん」であることの喜びなどをたっぷりと語ってもらった。
運転とトラックが好きで運送業界に飛び込む

インタビュアー 鶴久政治(ミュージシャン)
辻野 はい。お客様に「赤帽さん」と呼んで親しまれています。所属するドライバーは、みんな個人事業主。全国で1万5000人ぐらいの方が活躍しているんですよ。
鶴久 白地に赤の軽トラは昔からおなじみですよね。私もよく見かけます。辻野代表は見るからにお若く見えます。今おいくつですか?
辻野 2022年7月現在で26歳です。2019年に独立して、去年の12月から赤帽ドライバーをやっています。
鶴久 何と! 私の息子より若い(笑)。そんな辻野代表が運送業の世界に入ったのは、もともと興味があったからなんですか?
辻野 ええ、18歳で社会に出て最初に就職したのも運送会社でした。大型免許は運転経験が3年ないと取れないので、普通免許でも乗れる1t積みのワゴンで配送をしていたんです。地元の大阪の会社で東京支店に配属になって、そこに2年間いました。
鶴久 なりたい職業に真っすぐ進んだわけですね。運転が好きなんですか、それともトラックが?
辻野 両方です。昔、大阪にはデコトラがよく走っていて、子ども心にカッコよかったんですよね。
鶴久 わかりますよ。私も映画『トラック野郎』シリーズを見て育った世代だから(笑)。