
インタビュアー 内山高志(元ボクシング世界王者)
田島 コンサルタント歴は30年になります。これまで担当した企業は335社、スタッフ研修で関わった人数は1万人以上に上りますね。
内山 えっすごい! そんなにたくさんの方々を見てこられたとは驚きました。それにスタッフ研修もなさるなど、本当に幅広くご活躍されているんですね。さっそく田島会長の現在に至るまでの歩みからお聞かせください。
田島 もともとは本田技研工業株式会社に勤めていました。退職後に業界最大手である船井総研でコンサルティングのノウハウを学び、独立した次第です。本田技研をはじめ、自動車部品メーカーを中心に、サービス業、流通小売業など多くの企業のコンサルティングに携わらせていただきました。私がコンサルティングにおいて最重視しているのは、リストラをしないこと。リストラありきのV字回復ではなく、緩やかながらも着実に好転させる「U字回復」の提案を得意としています。
内山 なるほど、V字ではなく、U字ですか。事業の立て直しというと、従業員のリストラをイメージしてしまい「コンサルティング=怖い・悲しい・敷居が高い」と感じる方がほとんどかと。その痛みをなくして経営を好転できるのなら、経営者の皆さんも非常に興味深いと思います! 具体的にはどういった取り組みなんでしょう?

内山 私も経営者なので、想像しただけで緊張してしまいます(笑)。でも、そうやってオープンに評価されるのって大事なことかもしれないですよね。
田島 社長の親戚という理由だけで管理職に就き、高給取りになっているケースも見受けられますからね。明確な基準によって、適切な人物が役職に就き、適正な給料を受け取る。これにより確実に生産性が向上し、経営の好転につながるわけです。