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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

一般就労を目標に掲げ
利用者の挑戦を後押し

 

地域のA型事業所協議会を展開していく

 
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今岡 最終的な目標は一般就労への道という、関西ホワイトサービスさんの指針がよくわかりました。今後はどういった展開をお考えですか?
 
川井 A型事業所が抱えている社会的課題を解消したいとずっと考えてきました。例えば現状は、他の事業所との横のつながりがほとんどありません。ですので、地域で協議会をつくって情報共有する場を設け、受け皿を広くするなど連携をしっかり取って、姫路市の事業所自体の底上げを図りたいです。
 
今岡 同業他社から学ぶ点も多いということですね。
 
川井 ええ。私は株式会社クリシェグループ以外からの仕事も取り入れるために、いろいろな事業所を積極的に見学していて、プラスになりそうな仕組みには前向きに取り込んでいます。例えば社員旅行を実施している事業所があって、私たちも予算面から見直して高知に社員旅行に行ってきました。あと、パラリンピックの正式種目にもなっているスポーツ「ボッチャ」の大会に参加するなど、事業所の仲間意識を高めています。
 
今岡 実行力と向上心が素晴らしいです。とはいえ、福祉サービスは国の規制や縛りが厳格な印象もあるので、大変な点も多いでしょう。
 
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川井 その通りなんですよ(笑)。シビアな面では、例えば健常者は会社を自由に変えられますが、A型事業所の場合は、一度契約してしまうと利用者さんは他のA型事業所に移動しにくい仕組みになっています。これは最初に支払われる助成金の関係からです。ほかにも、支援学校卒業後の就労先にA型事業所には行けないとか、現場の人間から見たシステム的な問題など改革は必要で、私としても事業所の既成概念を覆していきたいと強く感じています。
 
今岡 私は現役時代、応援してくださる人たちのために頑張れる部分がありました。川井社長も誰かのためという思いがあるからこそ、そこまで頑張れるのでしょうね。
 
川井 そうですね。今は利用者の皆さんが幸せになれる道を模索しています。私は今年2022年で51歳を迎え、実は視覚障がいがあります。片手のない元パラリンピック水泳選手の一ノ瀬メイさんのスピーチを聞いて痛感したのは、差別に対する厳しさや過酷さは当事者しかわかり得ないものもあるということです。利用者さんの親御さんの気持ちを常に想像しながら、全力で皆さんをサポートしていきます!
 
今岡 就労継続支援事業所について詳しく知っている人は、一般的にまだまだ少ないと思います。世間の既成概念を吹き飛ばしながら、業界のパイオニアとして、さらなる高みを目指してください。私も応援しています!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
常に学び続けることです。失敗も学びであり、その経験を通じて成長できることも楽しいですし、未知の世界に飛び込むようなワクワク感もありますね。
(川井一広)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 関西ホワイトサービス株式会社/就労継続支援A型事業所 アイリス
■ 本社 〒671-2212 兵庫県姫路市川西17-3
■ 事業内容 就労継続支援事業所の運営
■ 設立 平成26年7月
■ 従業員数 23名
■ 主な取引先 株式会社クリシェ
■ ホームページ http://kws-g.jp (就労継続支援A型事業所 アイリス)
https://www.cliche-g.jp (株式会社クリシェ)
 
 
 
 

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