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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

一般就労を目標に掲げ
利用者の挑戦を後押し

 

おしぼり業務をメインに社会を下支え

 
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今岡 就労継続支援A型事業所アイリス設立の経緯や、川井社長のこれまでの歩みがよくわかりました。現在、アイリスの利用者さんは何名くらいいるのですか?
 
川井 17名です。最年少が23歳、最年長が65歳で、精神疾患や知的障がい、それと身体障がい者もいます。生活支援員の側面から皆さんと交換日記をしていまして、毎日新鮮な出来事ばかりで、なかなかおもしろいんですよ(笑)。
 
今岡 どんなやり取りをされているのか、とても興味深いですね。
 
川井 仕事のことでもプライベートのことでも、利用者さんの書きたい気持ちに委ねています。私は、そうした皆さんの日々の心の動きを探りながら寄り添う感じですね。話せない方もいるので、交換日記は効果的なコミュニケーションツールになっていますよ。
 
今岡 利用者さんとのコミュニケーションを大切にしている、川井社長の方針が伝わってきますよ。地域との関わりについては、いかがでしょうか?
 
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川井 世間にはまだまだ「障がい者は怖い」というイメージを持っている方もおられますので、私たち関係者が地域の方と密接に関わり合うことで、しっかりフォローして間違ったイメージを払拭していかなければという思いはあります。知的障がいの場合、特に難しさがありますね。
 
今岡 健常者と障がい者が交流する機会が少なく分断されている状況は、日本の社会課題の一つですよね。ちなみに、利用者さんたちはどんなお仕事をされているのですか?
 
川井 事業内容として、まずメインとなるのはおしぼり工場の業務で、おしぼりの選別作業やコンテナ洗浄、箱詰めといった作業です。これは株式会社クリシェで得たノウハウを活用しています。そのほか、タオル工場では検品・畳み仕上げ作業・補修作業、スーパーなどの買い物かごの洗浄拭き上げ作業、トイレ掃除や室内清掃・厨房のグリスフィルター洗浄といった仕事があります。
 
今岡 社会全体の下支えとなる大切なお仕事ばかりですね! 適材適所に人材を配置することで、業務効率や質も上がりそうです。
 
川井 その通りです。利用者さんは一人ひとり、持っている障がいや目指す目標も違うので、それぞれの成長をサポートできるような配置を心がけていますよ。
 
 
 
 

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