「就労継続支援A型事業所が抱えている社会課題を解消したい」と語る、関西ホワイトサービス株式会社の川井一広代表取締役。自らも視覚障がいがあり、当事者の気持ちを熟知する人物だ。運営する就労継続支援A型事業所アイリスで利用者に寄り添い、一般就労を目標に日々奮闘している。横のつながりがない事業所間のネットワーク構築も視野に入れ、世間に一石を投じるべく、障がい者の自立サポートに人生を捧げる川井社長に話を聞いた。
2014年からA型事業所アイリスを運営

インタビュアー 今岡真訪(野球解説者)
川井 私は20歳からアイリスの母体である株式会社クリシェという会社でおしぼり業やリネンサプライ業に携わり、配送、営業、工場長を務めてきました。株式会社クリシェは障がい者の方の雇用を積極的に行っている会社で、代表の山本社長は今後、さらに障がい者が活躍する場の必要性を感じてグループ会社として関西ホワイトサービス株式会社を立ち上げることになったのです。その際に私に白羽の矢が立ち、2014年にアイリスを設立する運びとなりました。
今岡 株式会社クリシェさんの期待を背負って、川井社長がこの事業所を任されたわけですね。業務的にはどんな内容になるのですか?
川井 代表取締役として就労継続支援A型事業所の運営および管理者、それから生活支援員の役割も担っています。
今岡 なるほど、事業所全体を管理しながら、利用者さんたちの個別対応も細やかに行っているのですね。