
インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
木村 はい。2010年頃に調理師免許を取得し、市内のホテルで和食の料理人として修業を積みました。その後、2019年9月にこの酒房 群青をオープンしました。当店の料理に使用する素材は、魚市場や青果市場で仕入れるのはもちろんのこと、私の趣味が魚釣りですので、釣ってきた魚を提供したり、群青ファームという自家農園で収穫した無農薬野菜を料理に取り入れたりもしているんですよ。そういうわけで、釣りに行くために時々臨時休業することもあるんです(笑)。冬は知り合いの猟師さんにご協力いただき、鹿などのジビエ料理をご提供することもありますね。お酒も、全国各地の地酒がそろいますよ。
畑山 それだけこだわった料理とお酒が楽しめるなんて、地域の方々がうらやましいですよ。
木村 ありがとうございます。やはり、たくさんある店の中から、当店の暖簾をくぐってくださったすべてのお客様に心から満足していただきたいですからね。ですので、もしも他のお客様に明らかに迷惑がかかる行為をされる方がいたら、遠慮なく注意させていただきます。店の雰囲気には、そこで働く人間の接客への思いや態度も影響するもの。ですので、従業員にも、ただ雇われているという考えではなく自分が店主のつもりでお客様や仕事に向き合ってほしいと伝えているんです。

木村 そのためにも、私自身が仕事を楽しみ、従業員にも楽しんでもらうことが大事だと考えています。今後は従業員一人ひとりにキッチン、ホールの仕事を覚えてもらい、ゆくゆくは調理もできるようになってもらって、この仕事の醍醐味を知ってほしいですね。
畑山 一般的に飲食店は長く続けることが難しいと言われる中、コロナ禍においても、多くのお客さんに慕われているのは、群青さんというお店が木村代表の大きな愛情に包まれているからだと感じました。今後も地域に愛される酒房であり続けてください!
「仕事を楽しむ」とは‥
お客様に喜んでいただくことが、何よりの楽しみです。だからこそ、従業員にも気持ちよく働いてもらうため、雰囲気づくりを大切にしています。
(木村秀義)