
インタビュアー 今岡真訪(野球解説者)
清水 それこそ小中高は、甲子園を目指す野球少年だったんです。ただ、プロとしての道は難しいと悟ったときに足を踏み入れたのが料理の世界でした。以来、この道一筋で、気付けばもう30年以上業界に携わっていますね。
今岡 30年も! さまざまなレストランで修業を積んでこられたのでしょうね。
清水 ホテルのレストランが多く、最終的にはミシュランにも掲載されたホテルで総支配人兼総料理長まで務めさせていただきました。その後、独立して2020年に当店をオープンしました。
今岡 素晴らしいご経歴です。お店の名前のラタトゥイユに合わせた、野菜のロゴが可愛らしいですよね。

今岡 それは意外です(笑)。ホームページを拝見すると、今はカジュアルヘルシーフレンチレストランとして野菜をメインに取り扱っていらっしゃいますよね。何か野菜に魅了されるようなきっかけがあったのでしょうか。
清水 シェフとしてある程度の立場になった頃、業界内には私の野菜嫌いが知られていました。そんなある日、知り合いの青果店さんから「農家さんのところに行きましょう」と誘われたんです。そこで新鮮な野菜を食べさせてもらったら、本当においしくて、すっかり野菜の虜になってしまいましたね。