仕事は常に情熱120%
幸せ感じる住空間を提案
苦労も含めた人生経験が今の感性を養った

遠坂 そういったご報告は、素直に嬉しいですね。幸せを感じてもらえる住空間の構築は、コンサルティングで大事にしている点なのでなおさらです。
吉井 やっぱり、遠坂社長はもともと整理整頓が得意な、几帳面な性格だったのですか?
遠坂 とんでもない。私は兄と弟に挟まれた3人きょうだいで、その中でも一番ルーズな性格だったんです(笑)。
吉井 今の遠坂社長からはまったく想像がつきません! 何がきっかけで変わられたのでしょう?

吉井 見方を変えれば、整理整頓ができない当事者の経験もお持ちなので、お客さんの気持ちに寄り添ってアドバイスができるわけですね。そこは大きな強みだと思います。
遠坂 そうかもしれません。これまでのすべての人生経験が仕事に活きていると思います。吉井さんの業界も、同じような厳しさはありませんでしたか?
吉井 ありました。今でこそ働き方改革も進んできたものの、昔はドラマ撮影でも30時、つまり明け方6時終わりで7時開始という、シャワーを浴びに帰宅してすぐさま現場に出向くようなこともざらでした。スタッフさんたちはもっと過酷で、帰宅もできないような環境でしたね。仕事を楽しんでいた部分はあるとはいえ、目の前のことをこなすのに精一杯だったと思います。
遠坂 私も仕事は充実していて楽しいと感じつつも、涙が出るほどハードな日々でした。ゴールデンウィークなどの連休もなく、終電で帰宅するのは当たり前。お休みは年始3日だけといった感じでしたね。