B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

食品工場の建設・改修を 専門知識でマネジメント
K2D&M株式会社 代表取締役 野々村和英

 
プロフィール 岐阜県出身。大学卒業後、原子力発電所の空調設備の設計に携わる仕事に就くも、若くして現場ではなく管理業務を任されたことから転職を決意。その後、物流センターや食品工場の設計・施工など様々な仕事で経験を積んだ。60歳のときに独立し、K2D&M(株)を設立。これまでの経験を基に、食品工場の建設マネジメント・技術コンサルティングを手掛ける他、娘の佳歩氏と共にWebデザイン業界にも進出している。【ホームページ
 
 
 
生産性と安全・衛生の両立が欠かせないのが食品工場だ。この課題を解決するのが食品工場の建設マネジメント・技術コンサルティングを手がけるK2D&M(ケーツーディ&エム)株式会社。野々村和英代表取締役は食品工場建設マネジメントの第一人者だ。野々村社長と二人三脚で歩むのは、娘でデザイナーの野々村佳歩氏。見る人にわかりやすいホームページやパンフレットを制作し、顧客の更なる発展を側面からサポートしている。
 
 
 

熱工学を研究しエンジニアとして活躍

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 名高達男(俳優)
名高 横浜市を拠点に躍進のK2D&M株式会社さんにお邪魔しています。お話をうかがうのは野々村和英社長と、共に働くご息女の佳歩さんです。食品工場の建設マネジメント・技術コンサルティングとWebデザイン・グラフィックデザインが事業の二本柱ということで興味深いですね。まずは、野々村社長のプロフィールを詳しく教えていただけますか。
 
野々村(和) 私は茨城大学工学部機械工学科出身です。もともとバイクが大好きでヤマハに入りたかったものの、当時ヤマハからは求人がなく、思慮しているうちに就職戦線に出遅れてしまいました。そこで、4年生のときに学んだ熱工学の知識を生かそうと考え空調設備会社に入社しました。私が担当したのは原子力発電所の空調設備の設計です。ただ、2年も経つとメンバーが増え、いつの間に古株になったため、管理の仕事が中心になってしまいました。
 
名高 生粋の技術者である野々村社長にとって、望んだ業務とは違ったようですね。
 
野々村(和) ええ、現場で活躍することにやりがいを感じていた私は、当時マネジメントに興味が湧かなかったんです。エンジニアとしての感覚がなくなることに危機感を抱き、冷凍設備会社に転職しました。ただ、どちらの会社も激務が続き、体調を崩してしまいました。
 
名高 現場のお仕事は体が資本です。満足に動けなければ本末転倒ですね。
 
野々村(和) そうなんです。再び転職を考えた私は、ビール会社のグループ会社のエンジニアリング株式会社に入社しました。物流センターや食品工場の設計・施工など、グループ外の企業をお取引先にした大規模なプロジェクトを手掛けるようになりました。ただ、6年ほど経つと再びメンバーのマネジメントが中心になってしまったんです(笑)。