B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

笑顔届ける塗装工事 業界の士気向上で新風を
株式会社ライフスマイル 代表取締役 田川真助

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 八木裕(野球解説者)
八木 兵庫県内全域で塗装工事を手がける株式会社ライフスマイルさん。田川社長は塗装業界は長いんですか?
 
田川 はい。15歳でこの業界に入り、これまで約25年間、塗装業一筋です。弊社を立ち上げて、今年2022年で10年目を迎えます。
 
八木 御社はさまざまな塗装を行っているとうかがっています。
 
田川 ええ。壁面にモルタルを塗りつけ、固まる前にブラシなどで造形し、まるで石や煉瓦を積み上げたように見せる「モルタル造形」や、陰影をつけて立体感を出し、アンティーク調の内外壁を実現する「エイジング塗装」といった塗装施工を行っています。私自身、もともとそういったデザインのものを見たり触れたりすることが好きでしたので! これらは海外から伝わってきた技術で、最近ではニーズの拡大から塗料や施工ツールもさまざまなものが出回っているんですよ。ただ、選択の幅が拡がったぶん、どの塗料が適切なのか、どの施工方法なら長持ちするのかをきちんと見極めなければなりません。モルタル造形やエイジング塗装に使う塗料はやはり海外製が多いものの、日本と海外とはそもそも建物のつくりが違いますし、当然気候も異なりますからね。
 
八木 何でも塗ればいいというわけではなく、塗料にも適材適所があるんですね。
 
glay-s1top.jpg
田川 おっしゃる通りです。弊社は外壁や屋根などの塗装工事をメインとしてやってきましたが、特にこの十数年で耐震強度や保温性能、調湿機能が考えられた構造の建物が増え、なおかつ建材の質が向上しているので、塗料もそれに合わせて変えていかなければなりません。例えば、汚れがつきにくい建材であれば、塗料も付着しにくいということ。そのような建材にはどのような下地調整を行い、どの下塗り塗料を使って、どの施工方法で塗装し、どれくらいの膜圧が必要なのかまで考えなくてはならないんです。それに、たとえ高性能塗料でも塗りつける建材に適応していなかったり、下地づくりや下塗り材の選別、必要膜圧がきちんとしていなかったりすると、意味をなしません。長持ちする塗装を叶えるためにも入念な準備や下地づくりが非常に大事になってくるんですよ。また、塗装というのはいわゆる化粧工事です。お化粧と一緒で、下地を整えておくことでより落ちにくく、よりきれいに仕上がります。塗装というとやはり塗るだけとイメージされる方が多いみたいで、実際に作業工程をお見せすると「こんなに工程があるの!?」と驚かれることも多いんですよ(笑)。