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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

山梨の果物を全国へ発信 規格外品に新たな販路を
池田青果/塩山温泉 旅館 宏池荘 代表 池田勇人

 
プロフィール 山梨県出身。1935年に祖父が塩山温泉旅館 宏池荘を創業。旅館を継ぐ予定で甲州市役所を退職し、2015年に取締役に就任。家業を手伝う一方で、地元のおいしい果物を全国に発信するために2021年より池田青果をスタートした。ネット販売、ふるさと納税により少しずつ販路を拡大中。店頭での規格外品の販売は安くておいしいと喜ばれ、食品ロス問題に貢献している。【ホームページ
 
 
 
塩山温泉 旅館 宏池荘の取締役を務める池田勇人氏は、地元山梨のおいしい果物を全国に発信したいと、2021年より自ら代表となって池田青果をスタートした。果物農家を1軒ずつ回り、丁寧に思いを伝えながら契約農家を増やしたという。また、見た目が悪いだけで味は一流である規格外品に目を付け、「訳あり」として安く提供することで食品ロス問題にも貢献。思い立ったらすぐ行動がモットーの池田代表に、果物愛を存分に語ってもらった。
 
 
 

山梨県の魅力を伝えるため青果店をスタート

 
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インタビュアー 名高達男(俳優)
名高 池田代表は、塩山温泉 旅館 宏池荘の取締役と池田青果の代表を兼任されているとうかがっています。こちらの旅館は、とても風情がありますね。
 
池田 私の祖父が1935年に始めたので、今年2022年で創業87年になりますね。いずれ旅館を継ぐつもりで2015年にそれまで勤めていた甲州市役所を辞めて実家に戻り、家業を手伝い始めました。青果店をスタートしたのは2021年です。
 
名高 温泉旅館と青果店の組み合わせは意外ですよね。どのようなきっかけで青果店を始められたのでしょう?
 
池田 この辺りは果物農家がたくさんあるので、ぶどう狩りやいちご狩りに来てくださる観光客は多いものの、もっと果物王国である山梨県の魅力を発信できないかと考えまして。果物農家さんも高齢化が進んでいて、販路を広げる方法がわからない方も多いんです。今はネットやふるさと納税といった販売方法もあるんですけどね。そこで、誰もやっていないなら、自分が最初にやろうと思ったんです。
 
名高 こちらはおじい様の代から旅館として、地元では認知度や信用度がありますから、新しいことも始めやすかったのではないでしょうか。
 
池田 おっしゃる通り。それに私の兄が果物に携わる仕事をしているので、なおさらスムーズにスタートできたと思っています。