山梨県の魅力を伝えるため青果店をスタート

インタビュアー 名高達男(俳優)
池田 私の祖父が1935年に始めたので、今年2022年で創業87年になりますね。いずれ旅館を継ぐつもりで2015年にそれまで勤めていた甲州市役所を辞めて実家に戻り、家業を手伝い始めました。青果店をスタートしたのは2021年です。
名高 温泉旅館と青果店の組み合わせは意外ですよね。どのようなきっかけで青果店を始められたのでしょう?
池田 この辺りは果物農家がたくさんあるので、ぶどう狩りやいちご狩りに来てくださる観光客は多いものの、もっと果物王国である山梨県の魅力を発信できないかと考えまして。果物農家さんも高齢化が進んでいて、販路を広げる方法がわからない方も多いんです。今はネットやふるさと納税といった販売方法もあるんですけどね。そこで、誰もやっていないなら、自分が最初にやろうと思ったんです。
名高 こちらはおじい様の代から旅館として、地元では認知度や信用度がありますから、新しいことも始めやすかったのではないでしょうか。
池田 おっしゃる通り。それに私の兄が果物に携わる仕事をしているので、なおさらスムーズにスタートできたと思っています。