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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

料理自慢の短期入所施設
介護者のひと休みも支援

 

介護者も安心できる宿泊施設付きレストラン

 
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横田 当施設には、ストレッチャーでも入室できる身障者用のトイレやオストメイト、掛け流しで常にきれいなお湯に浸かれる機械浴槽など、必要な設備がそろっています。介助者が一緒に入れる広さの一般用ユニットバスもあり、調色機能付きのLED照明を設置して、気分に合わせて入浴中の雰囲気を変えられる機能もプラスしました。
 
宮地 それはすごい! 今はこんなに素敵な施設があるんですね。それにしても、オーベルジュと聞くとリッチなお店という印象です。なぜこの名前にしようと思われたんですか?
 
横田 フランス語でオーベルジュとは、お食事ができてそのまま泊まることもできるレストランを指します。日本では高級店と思われがちですが、本来は昔の宿泊もできた料亭みたいに、カジュアルな場所なんですよ。
 
宮地 そうなんですか。その名にふさわしく、こちらではお料理に力を入れているとうかがいました。
 
横田 はい。料理はフレンチにこだわらず、和・洋・中のメニューからランダムにお出ししています。銀座や目黒の高級店ほど手がこんではいないものの(笑)、当施設の食事は「おいしい」と自信を持って言えますよ。当然、私たちも料理についての知識や食事のマナーを身に付けていないとダメですから、研修とスタッフの慰労も兼ねて年に1回、都心のレストランにみんなで出かけて最高の食事をいただくんです。
 
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宮地 気構えからして本格的ですね! 施設のつくりといい料理への熱意といい、ぱざぱさんのサービス精神に圧倒されます。横田社長はそもそもなぜ、このような事業を始められたのでしょう?
 
横田 私もこの仕事に就く以前は知らなかったものの、障がい者の方ご本人の苦労のそばで、いつも介護に当たっているご家族がいかに大きな負担を引き受け、精神的にも肉体的にも疲れているかを知って、少しでも助けになればと思ったんです。短期入所施設には介護者さんの息抜き、いわゆる「レスパイト」に貢献するという役割があります。専門的なスタッフがそろったぱざぱで障がい者の方に普段とはちょっと違うサービスをお楽しみいただく間、ご家族が少しでも緊張を解いて、介護疲れを癒してくれたら・・・そういう願いを込めて毎日の業務に取り組んでいます。