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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

介護の現場を対話で改善
笑顔で働ける職場づくり

 

介護施設専門のコンサルタントとして独立

 
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MM&Iコンサルティングのロゴマーク
原田 警察と介護では仕事の内容が大きく異なります。実際に経験していかがでしたか。
 
福西 ご高齢の方と直に接し笑顔になってもらう介護の仕事は、人に疎まれることも多い警察官とはまったく違うやりがいがありました。大勢の方から頼りにされ「ありがとう」と言っていただける毎日に大きな喜びを感じましたね。ただ、さまざまな経験を積み介護業界のあり方に疑問を感じることも増えてきたんです。
 
原田 気になりますね。どういったことに疑問を感じられたのでしょう。
 
福西 人と人がふれあう介護の仕事は、スタッフが職場の環境に満足できなければ絶対に良いサービスを提供できません。それなのに、実際の現場は民間に託されるようになって日が浅いため、未熟なことが多いのが現状です。経営者も管理者も組織論やリーダーシップを学ぶ時間がなく、仕事に追われている様子を目の当たりにして、いずれ自分が上の立場になっても利用者様やスタッフを幸せにするのは難しいと思うようになりました。
 
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原田 福西代表がおっしゃる通り、現場がうまく回らなければ適切な介護もできません。
 
福西 ええ、介護業界は賃金が安く労働条件も厳しいとよく言われますよね。それをわかったうえでこの世界に入り、頑張っているスタッフが辞めてしまう原因は、実を言うと人間関係のもつれが最も多いんですよ。この状況を改善するため、私は55歳のときに中小企業診断士の資格を取得しまして。介護業界専門のコンサルタントとして独立し、介護施設の職場環境改善、スタッフの採用や育成、スキルアップなどさまざまな支援を手がけているところです。
 
原田 それにしても警察官から介護業界に入り、中小企業診断士の資格までお取りになる方はあまりいないでしょう。お話を聞いてあらためて驚きました。
 
福西 私も気になって調べたことがあります。介護福祉士と中小企業診断士の資格を持ち、警察官として働いていた経験のある人間は全国で私だけのようですよ(笑)。