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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

常に新たな挑戦を続ける
封筒や印刷物製造の老舗

 

歴史と伝統は、革新によって紡がれる

 
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原田 営業部長である晃規さんとしては、会社を切り盛りする白石社長を父として上司としてどのように見ていらっしゃいますか?
 
白石(晃) やはり会社に入る前と入った後では、印象が異なりましたね。尊敬できる部分も多く、特に私たち若手の社員が提案する新しい取り組みを決して否定せず、やってみなさいと促してくれることは非常にありがたく思います。
 
原田 素晴らしいですね。常に新たな挑戦を続けようという、高い向上心を感じます。白石封筒工業さんは時代の変化に合わせて会社にも変革がもたらされ、そのたびに発展を遂げてきたわけですね。
 
白石(博) そうですね。私が学生時代に学んだことの一つに「企業の寿命は30年」というものがあります。これはどんな企業でも、設立当初からまったく同じ事業や業務だけを続けていたら30年しか存続できないという考え方なんですよ。私はその考えのもと、新たな取り組みを続けてきました。
 
原田 私の出身地である京都府も、歴史と伝統を守り続けているいわば保守的なイメージに思われがちです。でも実は、京都の古い町並みを残すために最新の技術を導入したり、一方で中心市街地を開発したりと、新しい取り組みを繰り返してきたからこそ長い歴史が途絶えることなく続いているのだと思うんですよ。
 
白石(博) 確かに、京都府には日本を代表する大手企業もたくさんありますからね。私も伝統を守ることの本質は、革新し続けることであると思います。
 
封筒を中心にさまざまな紙製品を手がける
封筒を中心にさまざまな紙製品を手がける
原田 白石封筒工業さんが、現在新たに手がけている取り組みなどはありますか?
 
白石(博) 常務や営業部長が中心となって取り組んでいるのが、幼稚園や保育園などの現場での使用を想定した商品の開発です。
 
白石(晃) 幼稚園や保育園の卒園式や、クリスマス会といったイベントで、よく折り紙などで飾りをつくることがありますよね。従来そういった飾りは、先生たちが時間外労働で手づくりしており、相当な負担になっていました。そこで、Instagramで数万人のフォロワーを持っている有名な幼稚園の先生とコラボして、あらかじめかわいらしくデザインされた紙の飾りを製造し、販売することにしたんです。
 
原田 それは素晴らしい。教育現場の負担軽減につながる、画期的な取り組みだと思います!