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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ラッピング施工はお任せ
看板製作と釣り具販売

 

バスボートラッピングの施工艇数は日本一

 
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原田 2社の経営者で、看板製作・デザイン関連事業と、釣り具の企画販売を手がけている杉山代表。釣り具の事業をはじめられたきっかけはなんだったのでしょう?
 
杉山 実は私自身、幼少の頃から釣り好きなんですよ。というのも、小学生のときに少年誌に連載されていた『釣りバカ大将』という漫画に夢中になっていた経験がありまして(笑)。さらに父親の趣味が釣りだったこともあり、私も父に連れられて、よく海釣りに行っていたんです。やがて自分で気軽に行ける範囲内にあった淀川でバス釣りもするようになり、ルアーフィッシングにはそこからはまりましたね。
 
原田 へぇ、生粋の釣り好きなんだなあ! 釣りのどんなところに惹かれたのでしょう?
 
杉山 当時は、現在より釣りの技術的な情報は限られていました。そんな中でも、自分たちで創意工夫を凝らしながら、ルアーを動かしていく行為自体が楽しかったんです。
 
原田 魚が釣れる時だけでなく、行為自体を楽しんでいらしたとは素晴らしい。バスボートのラッピングも、やはり趣味で続けてきた釣り関係から始まったんですか?
 
杉山 はい、看板製作で独立後、とある釣りのプロから依頼をいただいたのがきっかけです。水圧に対して資材が耐えうるかに疑問があったことから、剥がれてご迷惑をかけても申し訳ないので最初はお断りしていたものの、どうしてもと背中を押されまして。そのボートがフィッシングショーで展示され注目を浴びてから、各メーカー様のご依頼が入るようになったんです。従来バスボートラッピングはアメリカが主流で、実際にラッピングされたボートを見ると横1枚で貼っていたんですね。日本人的なラッピングの感覚だと、バスでもトラックでも縦に分割して貼っていくものだというのが一般的だったのですが、アメリカのラッピングボートを見習い、当事業所では横1枚での貼り施工を行なうようにしたんです。横貼りだと、剥がれにくいだけでなく、見た目も継ぎ目がなく美しく仕上がるんですよ。そのことから、スポンサーの方にも評判が広がっていき、恐縮ながらバスボートのラッピングに関しては、独占企業のような状態になりまして。現在の施工艇数は日本一だと自負しています。
 
原田 日本一とはすごい! 固定観念にとらわれずに、チャレンジし続けてきた杉山代表のこだわりを感じますね。ところで、オフィスにギターが置いてあるのも気になります(笑)。
 
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杉山 中学のときに、友人があるシンガーソングライターのテープをくれたのがきっかけで、中学3年からアコースティックギターを始めまして。高校ではヴォーカルとエレキギターを担当し、バンドを組んでいました。卒業後も音楽活動を続けていたものの、食べていくには至らず、釣りと音楽を両立していくために職を探して、京都の看板製作会社に就職したのです。
 
原田 なるほど、そこで看板製作の技術を学んで独立したわけですね。
 
杉山 はい。1995年に、1社目を創業しました。ありがたいことに、関わりのあった会社やお客様から運良く仕事を回していただけたので、幸先の良いスタートだったと思います。さらに、2016年には趣味の釣りを活かしてINFINITE SEEDS MAKERS株式会社を設立し、釣り具ブランドを立ち上げた次第です。