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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

素材の良さを生かす 伝統工法の木造住宅
こいずみ木工場合同会社 CEO 小泉賢二

 
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インタビュアー 嶋大輔(タレント)
 神奈川県小田原市で工務店を営むこいずみ木工場合同会社さん。今日は小泉代表のご自宅でお話をうかがいます。さっそくご経歴からお聞かせください。
 
小泉 私は中学生の頃から大工にあこがれ、最初は輸入住宅専門の大工になりました。その後、和風建築の素晴らしさに気付き、京都へ行って寺社仏閣の新築や修繕を手がける宮大工の会社で6年ほど修業を積んだんです。小田原の工務店でさらに伝統工法の勉強を続け、35歳のときに独立しました。昨年2021年に法人化を果たしたところです。
 
 和風建築に魅せられて修業を積まれたということは、現在の事業内容にも影響していそうですね。
 
小泉 ええ、弊社の業務は日本古来の技術を用い風土に適した住まいを建てることです。特に木材の乾燥にはこだわっていますね。今の日本の木造住宅は高温乾燥させた木材を使っていることが多いんです。それには、完全に木本来の性質を損なわせることで、例えば反りをなくして壁のクロスが剥がれないようにするなどの目的があります。ただ、高温乾燥の木はねばりがなく、揺れると折れやすくなるんです。
 
 地震が多い日本の住宅で、揺れに弱い木を使うのは怖いですね。
 
小泉 そうなんです。ですから私は低温乾燥や自然乾燥など、木材の良さを引き出す乾燥方法を選択し、素材の良さを生かす施工を心がけています。
 
 なるほど。小泉代表からは職人ならではのプライドが感じられますね。
 
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小泉 ありがとうございます。職人が現場で手を抜かないのは当たり前で、私はそれ以上に自分がいいと思った住まいを建てることに全力を注いでいるんです。経済的に損をすることがあっても、そのほうが達成感もありますし、お客様から感謝の言葉をいただけて結果として次の仕事につながることも多いですからね。
 
 なるほど。こちらのご自宅にも、小泉代表の技術と情熱が詰まっているようですね。
 
小泉 ええ、建築基準法の決まりで基礎と土台だけは金物を使っているものの、それ以外の場所はすべて無垢の木と土壁を組み合わせる伝統的な工法で建てました。私の目標は、同じ思いで集まった仲間と共に海外で和風建築を広め、日本に逆輸入すること。そのためにも、職人としていつまでも現場で汗を流し続けます!
 
 自らの腕を磨くだけでなく、技術の継承にも目を向ける小泉代表の未来が楽しみです。さらなる躍進を応援しています!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
一人前になるまでの修業期間は、やはり大変なことも多かったです。こうして技術や経験も積んで独立し、自分の思った通りに仕事ができるようになるとやりがいもひとしおで、楽しめるようになりましたね。
(小泉賢二)
 

:: 企業情報 ::

こいずみ木工場合同会社

〒250-0863 神奈川県小田原市飯泉1273−5

ホームページ
https://www.koizumiwoodworks.com