
インタビュアー 嶋大輔(タレント)
髙桑 私は昔、野球に打ち込んでいたのですが、高校生のときにプロの道は難しいかなと思い、テニスを始めたんです。そのときに友人から、フロリダで世界のトッププロも学んでいる先生のもとで、メンタルトレーニングを学ばないかと誘われましてね。それで、実際にフロリダで本格的な勉強をして知識を身につけて、14年間テニスインストラクターとして活動していました。
嶋 野球ではなく初心者として始めたテニスでインストラクターにまでなるとは、髙桑代表は運動神経がいいんでしょうね。その後、メンタルトレーナーになるまでどのような道のりを歩まれたのでしょうか。
髙桑 実は、インストラクターの仕事をケガで断念せざるを得なくなってしまいまして、ホテルマンに転身しました。その後、プロ野球選手・アスリートのマネジメントや女子サッカーチームの立ち上げの仕事に携わってから、大手イベント会社に転職したんです。しかし、仕事を抱えすぎたためか、うつ病になってしまいましてね。何とかそれを乗り越えたときに、こうした経験を人のために役立てたいと思い、フリーランスのメンタルトレーナーになることにしたんです。
嶋 苦しみを経験する中で、ご自身の道を見出したわけですね。

嶋 やりがいのあるお仕事だと思います。どういった点が楽しいと感じますか。
髙桑 サポートしている選手から試合後に、「結果を残せた」と喜びの声を聞けたときですね。ただ、選手の競技はさまざまですし、それぞれコンディションが異なるし、当然個性も違いますから、一人ひとりに対して丁寧な対応が求められるんです。そこに難しさを感じるときもあります。人と接する仕事なので、誠実な対応が欠かせません。