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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

“町の小さな工務店”
だからできる助け合い

 

顧客と職人との調整が現場監督の役目

 
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狩野 阪神淡路大震災でのご経験が、岡本社長ご自身にとっての仕事観が変わるほど、大きな契機となったことがよくわかりました。岡本社長がご自身で会社を立ち上げたのも、やはりその時に感じた思いが込められているのでしょうか。
 
岡本 おっしゃる通りです。当時の体験を踏まえ、私は地域住民のみなさんに親身に寄り添ったサービスを提供したいと考えました。そこで、昔ながらの“町の工務店”を目指そうと思ったんです。私が子どもの頃は、例えば台風などの影響で住宅に雨漏りが起きたときには、工務店さんが家に立ち寄っては修理をしていってくれたものでした。そんな風に、地域のみなさんに何かお困りごとがあった時は気軽に相談できるような会社にする。それが弊社のモットーなんですよ。
 
狩野 それは素晴らしいですね! 大手のハウスメーカーさんやデベロッパーさんなどでは小回りが利かず、住人一人ひとりに寄り添ったサービスが難しいケースもありそうです。そんな中、細かな相談事にも対応してくれるのは地域の方々にとって、頼りになる貴重な存在ではないでしょうか。岡本社長がお仕事の中で大切にしていることも教えてください。
 
岡本 お客様のご要望や現場の職人たちの話をよく聞き、その間に立って双方の意見をうまくすり合わせすることですね。現場監督とは、各工程に携わる職人さんたちをまとめて工事をスムーズに進行させるのはもちろん、関係者間の調整を行うのも重要な役目だと考えています。
 
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狩野 なるほど。現場の職人さんが行う作業方法とお客さんの要望に相違が生まれてしまっては、いいものが生まれないわけですね。ただ、近年はSNSなどの発達に伴って、建築にかかわる多様な情報を得られるようになりましたよね。その影響で、お客さんからの細かな要望もより増えているんじゃないですか?
 
岡本 ええ、中には技術的に、もしくは予算的に難しいものも少なくありません。しかし、それでもできないと否定するのではなく、代案をご提示するなどして、前向きに話し合いをすることも大事にしています。とはいえ、なんでもお受けしてしまうただの御用聞きに徹するのではなく、あくまでもプロとしてのサービスのご提案をさせていただきますよ。