
インタビュアー 吉井怜(女優)
小川 はい、祖父が開業し、私の父が二代目に就任しました。その父を継ぎ、私が現在三代目を務めております。
吉井 100年にわたって培われてきた技術やノウハウがあるわけですね。素晴らしいです。
小川 ありがとうございます。私たちが掲げているのは「100年続く家づくり」です。日本の伝統的な工法「日本建築」を用いて、基本に忠実に施工をしています。特に意識しているのは、土台と小屋組みでして。基盤となる部分をしっかりと組むことで、長く住める家ができるんです。
吉井 施工法は時代とともにどんどん変化していくでしょう。今の職人さんで日本建築が手がけられる方は珍しいでしょうね。
小川 おっしゃる通りです。すべて手作業での施工となりますから、名人になるのも大変なんですよ。それだけにかなり希少な存在だと思います。
吉井 こだわりを持ってお仕事に取り組まれているのだとよくわかりますよ。ほかにもこだわっている点があれば、ぜひ教えてください。
小川 素材ですね。欅や杉など、木材のなかでもなかなか入手できないような高級木材を使用しているんです。現代では安い施工を求められている方が多いものの、一生に一度の大きな買い物だからこそ、“住めば住むほど味が出る家”を追求してほしいと思っています。結果的にそれが長く住める家になりますからね。
吉井 施主となる私たちも、本当に良い家とは何なのか、しっかりと考えたうえで家づくりをしていく必要がありますよね。実際に小川建築さんでお家を建てられた方からは、どんな反応がありますか?

吉井 クレームゼロというのは素晴らしいですね! ぜひ今後の目標も教えてください。
小川 こういった伝統的な工法で家づくりができるということを、より多くの方に知っていただきたいですね。日本建築を後世にも残していければと思います。
「仕事を楽しむ」とは‥
仕事を続けていく中で、必ず苦しい思いをすることはあります。苦しみの中でも思考を巡らせて、前に進むことで楽しみを得られるんです。
(小川賢一)
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