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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

明るい障害福祉サービス 利用者も働き手も楽しく
株式会社Atry結叶 代表取締役 小林恵花

 
プロフィール 千葉県出身。いろいろな業界で勤務した後、障害のある息子の育児を通して障がい児および大人の障がい者に向けた福祉サービスの重要さに思い至り、起業を決意。育児中の母親らが働ける場の提供も目指し、2021年春(株)Atry結叶を設立した。松戸市・鎌ヶ谷市・白井市の全域と柏市の一部において居宅支援から地域生活支援まで幅広いサービスを展開している。【ホームページ
 
 
 
千葉県松戸市で障害福祉サービス・地域生活支援を行う株式会社Atry結叶(アトリィ むすびかなえ)は、開業から1年を経て、障害のある子どもや大人、家族も含め、多くの利用者から信頼を集めている。福祉の仕事に大切なのは笑顔とやる気、利用者へのきめ細かな心遣いと話す小林恵花代表取締役のもと、近隣から集まったヘルパーたちが元気に働く姿は、従来の福祉現場へのイメージを覆す。同社のこれまでと今、未来について小林社長に聞いた。
 
 
 

障害のある子や家族が笑顔になれるお手伝い

 
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インタビュアー 石黒彩 (タレント)
石黒 株式会社Atry結叶さんは、千葉県松戸市で障害福祉や地域生活支援などのサービスを提供されているそうですね。開業は1年前の2021年とのこと。小林社長は、それまでも福祉に関わるお仕事をなさっていたのでしょうか。
 
小林 はい。福祉業界も含めいろいろな業界でしばらく働いた後に結婚し、出産後は育児との両立を考え事務職に就いていました。
 
石黒 子どもがいる中で育児と仕事を両立するのは、大変ですよね。私もいろいろ経験したのでよくわかります。今は芸能界も育児中のタレントに親切になったものの、最初の頃は厳しかったですから。そうした中で、障害福祉の分野で起業なさったきっかけは何だったのでしょうか。
 
小林 私の息子に重度の障害があり、車椅子で生活していることが大きなきっかけです。私も子どもも、周りの方々に手を借りることで世界が広がり、楽しいことが増えました。なので、同じように障害のある方やそのご家族にも、同じように可能性を広げ、笑顔で過ごしていただけるように、少しでもお手伝いできればと思い起業しました。