
インタビュアー 濱中治(野球解説者)
岡本 自分自身の就活の体験が大きな理由です。というのも、私は大学を卒業後、Webマーケティングを手がける企業に営業職として就職しました。しかし、実は私自身はあまり営業に向いていない性格だったんです。でも、当時の就活生の間では営業職が花形であるという風潮があり、私も「社会人なら誰でも営業ができなくてはいけない」と思い込んでいました。それで、自分の適性やその会社の社風などもわからないまま就職した結果、耐えかねて退職してしまったんです。
濱中 ご自身の就活での苦い経験が活かされているわけですね。
岡本 はい。もともとブログを運営し、就活で体験したことや社会人になってわかったことなどを書き綴っていたこともあり、より本格的に就活生たちに役立つ情報を提供したいと考え、Webサイト「就活の教科書」を立ち上げました。現在、月間約300万PVをいただいています。
濱中 それはすごい! 私も先ほど、「就活の教科書」を拝見しました。さまざまな企業の情報がわかるだけでなく、情報がランキングでまとめられていたり、就活生たちの生の声が聞けたりと、コンテンツが充実していますね。

濱中 私も現役引退後、若い野球選手を指導することも増えました。しかし、人は骨格も違えば筋肉の付き方も違いますし、まったく同じ指導法が通じるわけではありません。ですから今の大学生に合った最適な情報を得られるのは素晴らしいですね。就活経験者の体験談なども多いんでしょうか?
岡本 確かに体験談もありますね。ただ私は、他人の体験だけを聞いて、自身の就活に取り入れるのは危険だと考えています。ですから、体験談はあくまでも補足。それよりも「就活の教科書」では、就活に当たってこれだけは抑えておくべきという基礎となる情報を重視しているんですよ。