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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

女性や若者の活躍で
警備業界を変革する!

 

強い気持ちでがんを乗り越える

 
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鳥谷 警備業界を女性が活躍できる世界にしようと、諦めろと言われてもめげずに御社を立ち上げられたと。その反骨精神がかっこいいですね。
 
淺田(尚) ありがとうございます。ところが、弊社を設立した翌月、さあやるぞと思っていた矢先にたまたま受けた検診で子宮がんが見つかったんです。
 
鳥谷 それは大変でしたね・・・。
 
淺田(尚) 幸いなことに早期に発見できたものの、がん治療というとやはり時間がかかります。病気とはいえ立ち上げたばかりの会社に社長がいないなんて、せっかく集まってくれたスタッフに合わせる顔がありません。頑張ってくれているスタッフのために1日でも早く現場に戻りたかった私は、主治医の先生と相談し、3ヶ月間で2回手術を受けました。おかげさまですぐに体調も回復し、2019年3月には職場に復帰することができたんです。
 
鳥谷 仕事に対する強い気持ちが、早期回復を後押ししたのだと思います。ただ、一也さんはとても心配だったでしょう? 
 
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淺田社長の息子・一也氏
淺田(一) はい。母ががんだと聞いたときは本当に不安でした。ただ、母は一度やると決めたら何があってもやり遂げる人。なので苦しい治療にも諦めずに立ち向かえるはずだと信じていました。私も前向きに、できる限りのサポートをしようと思えましたね。
 
鳥谷 お若いのにご立派ですね。がんと比較できるものではないかもしれませんが、私も現役時代、たとえ怪我をしても明日の試合に出るためにはどうすればいいかだけを考えてきたんですよ。周囲の人には怪我までしてなぜ試合に出るのかと思われていたはずですが、その状況を受け入れて前に進むことが大切だと思っていたんです。
 
淺田(尚) どんなときも前向きな気持ちを持ち続けるのは大事なことですよね。がんは私の考えや行動を見つめ直すきっかけになり、女性の闘病後の社会復帰のサポートや、ピンクリボン運動参加への意識がより強まりました。弊社としてもさらに設備を充実させ、体調が万全ではない方や後遺症でつらい思いをしている方の就業を支えていきたいと思っています。