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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

女性や若者の活躍で 警備業界を変革する!
株式会社BOUBI 代表取締役 淺田尚子

 
プロフィール 大阪府出身。高校卒業後、大手事務用品製造企業や広告代理店に勤務する。息子・一也氏を授かったことを機に、一時家事や育児に専念。一也氏が小学校高学年になったタイミングで、司法書士事務所に入社し事務職を務める。その後、夫が警備会社で社長を務めていたことを機に、警備業界での女性の活躍について考えるように。女性警備員が働きやすい業界を目指し、2018年、(株)BOUBIを設立した。【ホームページ
 
 
 
交通誘導警備やイベント警備を手がける、株式会社BOUBI(ボウビ)。陣頭指揮を執るのは淺田尚子代表取締役だ。警備員は男性の仕事という固定観念を覆し、女性でも警備業界で活躍できることを示すために同社を設立したという。子宮がんという大病を乗り越え、女性経営者として同社を支える淺田社長。目標を掲げ、試練にぶち当たっても前向きに歩むことの大切さにについて、息子・一也氏も交えて鳥谷敬氏と語り合った。
 
 
 

自分の手で警備会社を立ち上げ業界を変革

 
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インタビュアー 鳥谷敬(野球解説者)
鳥谷 大阪市天王寺区に拠点を置き、交通誘導警備やイベント警備などを手がける株式会社BOUBIさん。淺田社長と、警備業界で活躍する若者の代表として、アルバイトで現場に立つご子息の一也さんにお話をうかがいます。淺田社長と一也さんは、甲子園球場にも良く足を運んでいらっしゃるそうですね。さっそく、御社を創業するまでの経緯からお聞かせください。
 
淺田(尚) 今日は息子共々、応援していた鳥谷さんとお話しできるということで楽しみにしていました! 私は高校を卒業後、大手事務用品製造企業や広告代理店に勤めまして。一也を授かったことを機に家庭に入ったものの、この子が小学校高学年になったタイミングで司法書士事務所へ入社し事務職として7年働きました。
 
鳥谷 それでは、警備の仕事とはまったくの異業界に勤めてこられたんですね。
 
淺田(尚) そうなんです。ただ、私の主人が10代の頃から警備会社で現場スタッフとして働いておりまして。仕事ぶりが認められた主人は同業の株式会社SK(エスケー)システムという会社で社長を務めるようになりました。主人の仕事を見守るうちにふと「なぜ警備会社で働く女性は少ないんだろう」と不思議に思ったんですよ。実際に調べていくと、どうしても男社会の色が強い警備業界では「女性警備員を増やす必要はない」という風潮があるのが現実でした。ただ、時短勤務やシフト調整ができれば、女性も家事や育児と、警備の仕事を両立でき、女性警備員の需要も上がるはず。そう考えた私は自ら警備会社を立ち上げ業界を変えるべく、司法書士事務所を退職し、2018年9月に弊社を設立したんです。