大手塾の教室長を経て保護者の勧めで独立へ

インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
大西 もともとは高校で理科の教鞭をとっていたんです。そんな中、体調を崩してしまったことで一度リタイアしまして。その後は、大手塾に勤務しました。関西に100件ぐらいある教室の中の1つを任され、成績上位をキープしていたんです。
狩野 それはすごい! それほど指導力が高かったのですね。
大西 ただ、学力を上げる指導の方法が会社のマニュアルと違っていたことで、社内でいろいろと軋轢も生まれまして(笑)。結果が出ている以上は会社もきつくは言えないけれど、他の若い講師にまねされたら困るということでした。自分としても、そんな立場でいるのがだんだん苦しくなってきて、この先どうしようと思っていると、父兄の方たちから「独立しなさいよ」と背中を押されたんです。
狩野 塾を開いたのは、保護者に勧められたことがきっかけだったわけですか!
大西 それだけでなく、物件探しから融資の相談、リフォームのことまで面倒をみていただきました(笑)。あっという間に段取りが済んでしまい、「で、お前どうするねん、やるんか、やらへんのか」と迫られ、「わかりました、ハンコ押します」と(笑)。
狩野 すごいエピソードです。どれだけ周囲からの信頼が厚かったのかがわかりますね。