
インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
泉納 私は大学の工学部を卒業後、東京で金融業界の営業職を6年間勤めました。やがて退社を決め、お世話になっていた防水工事の会社経営者のお客様にご挨拶に行ったところ、その方から入社を誘っていただき、現場で働くことになったんです。30歳で地元の大阪へ戻ってからは、建設会社の現場監督を担い、施工管理技士などの資格も取得し、16年勤め上げました。
狩野 16年も勤め上げるとは立派だなぁ。でも、福祉とは無縁だった泉納社長が、なぜ、ハイチーズさんを立ち上げることに?
泉納 それが、たまたま同級生を通じて知り合った方が福祉業界でなどさまざまな事業を手がける経営者でして。その中の一つで放課後等デイサービスの運営もされていたんですね。ただ、手を広げ過ぎて収拾がつかなくなったので、やらないかと声をかけられたんです。私は現場監督の仕事を辞めるなどと一言も言っていないのにですよ(笑)。
狩野 泉納社長に、ぜひ任せたいと思ったのでしょうね。しかし、唐突にも思える誘いを本当に引き受けられたとは驚きです!
泉納 お話を聞いているうちに福祉の世界に興味が湧き、自分でもやってみたいと思うようになったんです。それで2021年に弊社を創業し、放課後等デイサービスを買い取って事業を継続させることにしました。それがハイチーズというわけです。
狩野 では、設備やサービスの内容も経営母体とともに変更したのでしょうか。

狩野 ぜひ、それぞれのプログラムについて詳しく教えてください。
泉納 発達障害を持つ子どもは、コミュニケーションや人の言葉の真意を推察するのが苦手な子が多いです。そこで、日本語より表現がわかりやすい英語を外国人講師の方から学んでもらい、学校の授業でも自信を持って受け答えができるよう教育しています。