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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

徹底的な準備と若い力で 解体業のイメージを変革
株式会社Tiara 代表 森岡智哉

 
プロフィール 友人の父である髙島玄氏が運営していた、解体業を手がける会社に手伝いで参加。仕事ぶりを認められ、2019年、21歳のときに新たに設立された(株)Tiaraの代表に抜擢される。一般的な家屋からビル、ホテルなど、幅広く解体を請け負うほか、残置物の回収も行っている。若い人材が自由に働ける環境づくりを心がけ、髙島氏と共に事業拡大を目標に邁進中。【ホームページ
 
 
 
兵庫県尼崎市を拠点に関西一円で解体工事を手掛ける株式会社Tiara(ティアラ)。取り壊す建物の中に残された残置物の回収や、一般家庭からの不要品回収など、多角的な事業を展開する同社を率いるのは、24歳の森岡智哉代表だ。そして、優秀なスタッフを見守るのは53歳のベテラン統括・髙島玄氏。独自の視点を生かした創業のきっかけや人材育成のノウハウ、さらに解体業界の未来までさまざまなお話をうかがった。
 
 
 

30歳年下の若者をトップに未来を託す!

 
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インタビュアー 今岡真訪(野球解説者)
今岡 今日は、兵庫県尼崎市に拠点を置く株式会社Tiaraさんにお邪魔しています。事業内容は建物の解体工事や残置物・不要品の回収だそうですね。森岡智哉社長と髙島玄統括に詳しくお話をうかがいます。さっそく、会社を設立したきっかけから教えてください。
 
髙島 もともと私は、型枠大工や足場工事など建築現場の仕事を長く経験してきました。その後、2006年頃から解体業に転身しまして。個人事業主としてビジネスを展開していたんです。そして、ありがたいことに業績は好調で若く優秀な人材を育てることにも成功しました。
 
今岡 そのキャリアが、株式会社Tiaraさんの誕生につながったようですね。
 
髙島 おっしゃる通りです。法人化するにあたって、仕事を知り尽くした53歳の私より、24歳と若く、必至に頑張ってくれている森岡がトップに立ったほうが会社としての未来を感じたんです。2019年に弊社を創業し、森岡が社長、私は統括としてサポートに徹しているところです。森岡はもともと私の息子の友人でして。仕事を手伝いに来てくれたことから付き合いが始まりました。
 
今岡 現在24歳ということは、創業当時の森岡社長はまだ21歳ですよね。30歳も年上で経験豊富なベテランの髙島統括ではなく、あえて勢いのある若武者に経営を託したわけですね。その期待に応えて奮闘する森岡社長は本当に見事だと思いますよ。
 
髙島 森岡は仕事の手伝いに来てくれていた当初から、頭一つ抜けて真面目な印象が強かったですね。責任感が強く、誠実な森岡に未来を託そうと決意したんですよ。