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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

故人の思いに寄り添う 真心を込めた遺品整理
遺品整理社 明日香サービス 代表 平木智之

 
プロフィール 京都府出身。学業修了後、産業廃棄物処理業界に入り、建築現場の廃材処分の仕事に従事していた。母親が認知症になり生前整理をしたことで、不用品に対する認識が一転。独立して遺品整理社 明日香サービスを立ち上げた。現在は、遺品整理、生前整理、空き家管理事業などを展開している。【ホームページ
 
 
 
高齢化でますます需要が高まる遺品整理業。サービス品質が玉石混交と言える業界の中で、故人や遺族の気持ちを何よりも大事にして信用を得ているのが、京都市の遺品整理社 明日香サービスだ。修験道の行者でもある平木智之代表は、少数精鋭のスタッフと共に心を込めた丁寧な遺品整理に取り組み、生前整理や空き家管理でも活躍。今年、2022年に節目となる創業10周年を迎えた事業について、平木代表が真摯な思いを語ってくれた。
 
 
 

遺品整理を通じてさまざまな相談に対応

 
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インタビュアー タージン(タレント)
タージン 京都市を拠点にご活躍中の遺品整理社 明日香サービスさん。まだ遺品整理の会社が多くはなかった2012年の創業で、今年、10周年の節目をお迎えになられたとか。事業継続が難しい時代なのに、素晴らしいですね。さっそく事業の詳細を教えてください。
 
平木 遺品整理では、故人様が生前使用した品々でもあるご遺品を、故人様が思い入れを持って扱っていたのと同じ思いで大切に扱い、残されたご遺族の負担が少しでも軽くなるようにお手伝いさせていただいております。また、生前整理もしておりまして。お独り暮らしのお年寄りは何かと不便なことが多いものですよね。そこで、衣替えのお手伝いや網戸の張り替えなどにもご相談があれば対応していて、このサービスは“何でも屋”に近い存在と言えるかもしれません。さらに、「リビングサポートなごみ」という名称で空き家の管理も事業展開しています。
 
タージン 遺品整理や生前整理に付随するさまざまな相談に対応してくれるんですね。人が住まなくなった家は劣化が早いと聞きますから、空き家の管理も重要なお仕事でしょう。
 
平木 おっしゃるとおりです。そこで、定期的に空き家を訪問し、窓を開けて空気の入れ替えや家の掃除や庭の雑草刈りなどをして、お客様の大切な財産である住宅をお手入れしているんです。私の知り合いに、成年後見を主にしている司法書士の先生がいましてね。その方からたくさん仕事や他の先生をご紹介いただいています。先生は私にとって恩人の一人です。
 
タージン 遺品整理は不用品回収と違い、非常にデリケートなお仕事です。それを司法書士の先生から紹介してもらえるのは、平木代表がとても信用されている証拠だと思います。