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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

限界を設けない配送業 従業員の笑顔を大切に
株式会社L.トラスポーティ 代表取締役 宮本俊也

 
プロフィール 東京都出身。18歳から建築業界で型枠大工や設備工として勤めた後、配送業界へ飛び込む。大手配送会社で実績を積んだのち、起業を決意。個人事業主として独立し、2019年に(株)L.トラスポーティとして法人化した。従業員の働きやすさを追求し、仕事量や勤務時間帯など、一人ひとりに合わせて柔軟に対応している。現在はハウスクリーニング業も展開中。【ホームページ
 
 
 
軽貨物を中心とした配送業を手がける株式会社L(エル).トラスポーティの宮本俊也代表取締役は、ドライバーである従業員が笑顔で働ける会社づくりを目指し、従業員自ら仕事量や勤務時間帯を選べる働き方改革を進めている。また、一人ひとりに主体性を大事にすることを求め、考えを発信しやすい雰囲気づくりにも力を入れる。そんな従業員思いの宮本社長に、目指す会社像などを存分に語ってもらった。
 
 
 

建築業を離れ心機一転、軽貨物配送業へ

 
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インタビュアー 水野裕子(タレント)
水野 東京都練馬区で軽貨物を中心とした配送業務を手がける株式会社L.トラスポーティさん。宮本社長はもともと、建築業界にいらっしゃったとうかがいました。
 
宮本 そうなんですよ。社会人第一歩は型枠大工として働き、その後は解体工を経験しました。最後は設備工として約10年間、勤務しましたね。
 
水野 配送業界はまったくの未経験だったのですね。長年勤めた業界を離れ、新たな世界に飛び込むのは勇気がいることだったと思います。
 
宮本 前職の会社と考えに齟齬があったこともあり、別の舞台で頑張ろうと決めたんです。新たに何をしようか模索しているとき、軽貨物の宅配業を思い付きまして。宅配の仕事はクライアント様を一件一件回って荷物を届けますよね。設備工事の仕事も同じように現場を一件一件回るものなので、過去の経験と結び付くところがあるのではないかと思い、この仕事を始めたんですよ。
 
水野 なるほど、クライアント先で工事こそしないものの、車で現場間を移動して回るという共通点があったと。実際に宅配業を行ってみていかがでしたか?
 
宮本 仕事を始めた当初から1日250件近くお届けすることができ、多いときは1日400件以上配達できたこともありました。聞いた話では、未経験者がこれほどの数を捌くことはなかなかできないことなのだそうです。勤めていた職場の方にも「本当に未経験者なの?」と驚かれました(笑)。