建築業を離れ心機一転、軽貨物配送業へ

インタビュアー 水野裕子(タレント)
宮本 そうなんですよ。社会人第一歩は型枠大工として働き、その後は解体工を経験しました。最後は設備工として約10年間、勤務しましたね。
水野 配送業界はまったくの未経験だったのですね。長年勤めた業界を離れ、新たな世界に飛び込むのは勇気がいることだったと思います。
宮本 前職の会社と考えに齟齬があったこともあり、別の舞台で頑張ろうと決めたんです。新たに何をしようか模索しているとき、軽貨物の宅配業を思い付きまして。宅配の仕事はクライアント様を一件一件回って荷物を届けますよね。設備工事の仕事も同じように現場を一件一件回るものなので、過去の経験と結び付くところがあるのではないかと思い、この仕事を始めたんですよ。
水野 なるほど、クライアント先で工事こそしないものの、車で現場間を移動して回るという共通点があったと。実際に宅配業を行ってみていかがでしたか?
宮本 仕事を始めた当初から1日250件近くお届けすることができ、多いときは1日400件以上配達できたこともありました。聞いた話では、未経験者がこれほどの数を捌くことはなかなかできないことなのだそうです。勤めていた職場の方にも「本当に未経験者なの?」と驚かれました(笑)。