ミドル世代の受け入れを目指し独立

インタビュアー 千葉真子(陸上指導者)
荒井 自分ではそんなつもりはないのですが、周りからは“ちょんまげ社長”と覚えてもらうことが多いので、千葉さんにそう言っていただけて嬉しいです(笑)。私は以前、外資系保険会社に勤めており、7年ほど営業職を経験した後に営業所長として約3年、人材採用・育成業務を担当しました。採用活動の中で優秀な40代や50代の方々にたくさん出会ったものの、いざ最終面接となると年齢等を理由に落とされてしまう場面を多々見てきまして。それで、年齢等で人材を判断する会社や社会のあり方に違和感を覚えてしまったんです。能力のあるミドルエイジの方々が活躍できる場をつくりたいと思い、弊社を立ち上げました。
千葉 確かに、日本では年齢が障壁になって転職しようにもしづらい現状がある気がします。
荒井 そうなんですよ。例えば50代でそれまで役職についていても、役職を退くとやる業務は変わらないのに給与が大幅に減額されてしまうという現状があります。そういった方々を受け入れることができたらと思ったんですよね。
千葉 採用時には、何を重視していらっしゃいますか?
荒井 その方が今までどんな意識で仕事に取り組み、どんな実績を残してきたのかということを重点的に見ています。弊社では1人の志望者に対し、4人の面接官が2時間ほどかけて、過去の経験などについてお話をうかがうんですよ。きちんとした実績を築いてきた方なら何を聞いても答えられますし、長丁場の面接も突破できています。そういう方は、弊社でも活躍していただけると思っています。