海外での経験が「社長になる」夢をくれた

インタビュアー タージン(タレント)
髙須 私は商社に勤務していた父の都合で、10代半ばまでは海外を転々としていたんですよ。タイのバンコクで生まれ、3歳から8歳までをブラジルのサンパウロで過ごし、10歳から15歳まではアルゼンチンのブエノスアイレスで生活していました。多感な時期に海外で暮らしていたことで多様な価値観が育まれ、サラリーマン社長であった父親の姿をみて「将来は社長になりたい」と夢見る子どもでしたね。
タージン 幼い頃からさまざまな国の文化に触れた経験は、髙須社長にとってかけがえのない財産になったのではないでしょうか。社会人の第一歩目が気になります。
髙須 社長になるにはいろんな経営者の方にまずはお会いするべきだと考え、同志社大学を卒業後、現・株式会社三菱UFJ銀行に就職しました。5年勤めた後、結婚を機に老舗の乳製品製造会社に転職し、経営に参画させていただいたんです。ところが、しばらくして事業が破綻してしまい、私生活でも離婚、さらに最愛の息子の事故死が重なりまして・・・。本当に辛い時期だったものの、「私が生きている今日という日は、息子が生きたかった明日なんだ」と心を奮い立たせ、息子の分まで力強く生きようと2009年に起業したんです。
タージン さぞ、お辛かったでしょう。さまざまな試練を乗り越え独立までされたのは、本当にご立派だと思います。