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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

空き家リノベーションで
地域活性化に貢献する

 

会社として50年以上、多くの建物に携わる

 
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水野 上村社長はどのような経緯でこの業界に入られたのですか?
 
上村 祖父も父も左官職人で、幼少期から現場が遊び場、職人道具が遊び道具のような環境で育ったんです。だから、この道に進むのは自然な流れでしたね。父の代から数えると50年以上の歴史があります。私自身も職人として30年以上、技術を磨きながら多彩な物件に携わってきました。
 
水野 私も母方の親族が建築系の職人ばかりで、よく家に来る瓦職人のおじさんが実は親戚だった、みたいな環境で育ったので共感できます。私も現場で遊んだり、端材が遊び道具だったりしましたよ(笑)。どのように事業を拡大してこられたのかについても、ぜひうかがいたいです。
 
上村 職人同士のつながりからどんどん事業が広がっていきましたね。本当に人に恵まれているんです。ちょっとした営繕仕事から「あれもお願い」「これもお願い」と依頼が重なり、それらに真摯に対応させていただいた結果、リフォーム業が拡大していきました。そして、不動産・建築会社として会社を成長させてきたんです。
 
水野 ご自身として30年以上、事業としては半世紀以上にわたり、多くの物件に携わってこられた実績は、説得力と安心感が桁違いですね。依頼がなくならないはずですよ。誰だって自分が住む家は、建物について深く理解している職人さんにお任せしたいですもん。
 
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上村 2015年頃からは、空き家を買い取りリノベーションして再販するという事業を軸に活動しています。
 
水野 御社のリノベーション住宅だと、お客さんは絶対に驚くと思いますよ。中古住宅と聞いて想像する“ザ・昭和の家”とは全然違って、モダンかつ実用性に富んでいますから。それでいて当時の日本建築の強さは受け継がれているわけでしょう?
 
上村 おっしゃる通りです! 当時の日本建築は、高い技術を持つ職人が手がけており、本当に素晴らしいんですよ。現在の主流の住宅とは構造も工法も違いますし、地震にも強いんです。そんな日本建築の良い面を残しつつ、最新のライフスタイルに合わせてきれいにリノベーションできるのが私たちの強みですね。
 
水野 当時の大工さんも何代にもわたって受け継げる家をつくられたはずです。その思いをつなぐ活動とも言えますね。
 
上村 ありがとうございます。「中古=質が悪い」というイメージを変えていきたいですね。