
インタビュアー 八木裕(野球解説者)
呉本 弊社では創業以来、食品や医療、製薬などの工場で使用される機械部品を加工する、手作業でのバフ研磨をメインに手がけています。これは特に職人の腕が反映される処理で、キッチリと磨き上げることで、より品質の高い鏡面仕上げも行えます。
八木 御社は創業から60年以上の老舗だとお聞きしました。代々受け継いでこられたお仕事の中で呉本社長が大切にされていることは何でしょう?
呉本 ものづくりを支える職人の精神、そして老舗としてのブランディングを大切にしています。おかげさまで、弊社は数多くのご依頼をいただいています。しかし、労力や時間などさまざまな制約がある中で、そのすべてを受けてしまうと品質の低下につながりかねません。最高のクオリティで仕上げるためにも安請け合いはせず、しっかりとした仕事を行えるように心がけています。
八木 それはお客さんも安心でしょう。ほかに強みがあれば教えてください。
呉本 金属だけでなく、プラスチックやアクリル・セラミックなど、さまざまな素材の加工も行っています。多くの業界で事業の多様化が進む中、弊社もより幅広い業務に対応できるようにしているんです。そのほかにも、手作業では磨きづらい精密部品の研磨に特化した、鏡面ショット研磨やブラスト処理といった業務も行っています。
八木 時代の変化に合わせて、業務内容もアップデートしているわけですね。これからの展望やビジョンもぜひ教えてください。

八木 安請け合いをせず品質を追求する姿勢や、お客さんの要望に応え喜んでもらいたいという思いに、絶対に妥協はしない強い気持ちと“磨き”に対するプライドを感じますね。それでいて、時代の流れやその時々のニーズに合わせて、会社や事業も少しずつ変化させていくという柔軟性はさすがだと思います。ぜひともその信念を曲げないよう、これからも存分に頑張ってください!
「仕事を楽しむ」とは‥
メリハリをつけ、仕事中はしっかりと集中して取り組み、プライベートも充実させることが楽しみにつながると思います。
(呉本寛起)