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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

波瀾万丈な経験をもとに
人を大切にする建設会社

 

ゲームを通じて一流の経営者と交流する

 
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内山 フィリピンでは非常に苦い経験を味わいながら、人生のうえでも、経営者としても、大きな教訓を得られたわけですね。それからのご経歴についてもぜひお聞かせください。
 
佐々木 その後も経営者になりたい気持ちはあったものの、そのためのノウハウがなく、建設業をしていた父の会社に入り、修業を積みました。そんな時、当時交際中だった現在の妻が入院することになったんです。でも当時の私には、彼女の入院費用を工面する余裕がなく、困り果てていました。
 
内山 それはまた大変な事態ですね。その費用はどのように捻出されたんですか?
 
佐々木 実を言うと、手元にあったなけなしの資金をもとに一か八かパチンコにかけてみることにしたんですよ。すると、奇跡的に勝利しまして、入院費に充てることができました。それからしばらくは、データを収集したり研究したりして、本格的にパチンコで稼ぐ生活を送っていたんです。その後、バスケ選手時代に患っていた腰のヘルニアが悪化してしまい、手術のため今度は私が入院することになりました。そこで、私にとっての転機が訪れたんですよ。
 
内山 いやあ、目まぐるしいほど状況が変化していきますね! その転機とはなんだったのか、教えてください。
 
佐々木 病院内の患者同士で話をする中で、みんながプレイしていたある携帯ゲームにハマったんです。私の生来の負けず嫌いな性格と探究心もあり、そのゲームでどうすれば勝てるのか、ゲーム内のランクを上げるにはどうすべきか、情報を集めて研究を重ねながらどんどんのめり込んでいきました。そこで、ゲーム内のチャットで仲良くなった人に誘われて、上位ランクに位置するチームのメンバーになったんです。私はその中でさらにテクニックを磨き、ついにはゲーム内の最高ランクまで到達することができました。そんな時、チームのメンバーでオフ会を開こうという話になり、初めて対面で顔を合わせたところ、本当に驚きました。なぜなら、そのメンバーたちの多くが、一流の会社経営者ばかりだったんです!
 
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内山 ゲーム内の一流のプレイヤーたちが、現実の経営者としても一流だったとは、とても興味深いですね。
 
佐々木 ええ。そこで彼らと話をする中で、ゲーム上だけでなく、現実でも貴重なつながりを得ることができました。また、経営者になりたくてもそのためのノウハウがないのであれば、経営者として成功している人に話を聞けば良い、つまり、自分自身が何をするかよりも誰と交流するかが大切だと気付かされたんです。それで私は、彼らのような経営者になりたいと、あらためて強く思うようになりました。そして、心機一転で独立し、2012年に弊社を立ち上げたんです。