明治大学を優勝に導き退任後は梱包業に専念

インタビュアー 小林雅英(野球解説者)
善波 私は子どもの頃から野球をプレーしてきました。ポジションはキャッチャー。桐蔭学園、明治大学、東京ガスと人生を歩み、1989年に父が経営していた弊社に入社しました。その後も東京ガス硬式野球部の練習を手伝うことがあり、小林さんのボールも受けましたよね。
小林 私もよく覚えていますよ。当時は本当にお世話になりました。でも、善波社長の輝かしい球歴はここからが本番ですよね。ぜひ、詳しく教えてください。
善波 私は2004年に、母校である明治大学野球部のコーチに就任しました。2008年から監督を務め、2019年の全日本大学野球選手権大会優勝も経験しまして。この間、さまざまなタイプの学生に出会い成長に関わってきました。現在も、全日本大学野球連盟の評議員や日本高等学校野球連盟の技術・振興委員会委員を務めるなど、あいかわらず野球と縁の深い毎日を送っているところですよ。
小林 その善波社長が経営する、株式会社向隆さんの歩みや現在の事業内容を教えてください。
善波 弊社は1967年に父が創業した会社です。事業内容は梱包業、倉庫での保管、入出庫がほとんどを占めています。梱包と言っても弊社の役目は、さまざまな材質の機械、荷物をさらに大きな木箱などで保護し、輸出をはじめとした長期間の輸送にも耐えられるようにすること。工場でお荷物を引き取り、梱包し、コンテナに積み込む、あるいは空港や港へ搬出するまで一貫して手がけているんです。