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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

革新的な挑戦を続ける 狭山茶の製造・販売会社
株式会社田畑園/お茶の田畑園 代表取締役 田畑忠良

 
プロフィール 青森県出身。婿養子として田畑家を継ぎ、江戸時代から続く同家の10代目当主となる。同時に、家業である狭山茶の栽培・生産・販売も手がけることとなり、(有)田畑園を設立。2006年に商号を変更し(株)田畑園とした。持ち前のチャレンジ精神と豊富なアイデアを活かした多彩な商品開発を行っているほか、妥協を許さない姿勢で高品質かつ栄養価の高い茶葉の製造にも力を入れている。【ホームページ
 
 
 
埼玉県入間郡にある株式会社田畑園は、狭山茶の生産を開始してから約100年もの歴史を誇る老舗だ。代表取締役の田畑忠良氏は、長い歴史と伝統を守りつつも、既成概念を打ち破ることで、新たなお茶の魅力や楽しみ方を提供するべく力を注いでいる。日本人になじみ深いお茶の文化を、より多くの人に楽しんでほしいと語る田畑社長。そんな情熱を燃やしながら飽くなき挑戦を続ける田畑社長に、仕事にかける思いを聞いた。
 
 
 

長い歴史を持ちながら新たな挑戦を続ける

 
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インタビュアー 鎮西寿々歌(タレント)
鎮西 B-plusには約7年ぶり、2度目のご登場となる株式会社田畑園の田畑社長にお話をうかがいます。私は緑茶や紅茶が大好きで、日ごろからよく飲むので、楽しみにしていました! お聞きしたところ、御社はとても長い歴史があるそうですね。
 
田畑 先祖が三富開拓に入植したのが江戸時代の元禄7年、1694年頃と伝わっていますから、およそ320年前ですね。初代から数えて私が10代目の当主となります。お茶の生産を始めたのは今から100年ほど前の1910年頃で、1933年には製茶工場を開設し、機械による製茶を開始しました。その後、1973年に小売り用の店舗も開店し、現在に至るまで自園自製自販を行っています。
 
鎮西 伝統ある老舗なんですね。先ほどホームページを拝見したところ、ユニークな商品がたくさんあって、とてもクリエイティブな印象を受けました。
 
田畑 私はこの業界に新しいムーブメントを起こすために、どんどん新しいことに挑戦していきたいんです。いわば、既成概念を壊すのが好きなんですよ(笑)。長い歴史がある茶産業の中で、伝統はもちろん大切ではあるものの、既存のお茶のイメージを打ち破ることで、まだ新しい発見はいくらでもあると考えています。
 
鎮西 チャレンジ精神にあふれていますね。田畑社長がどのような取り組みを行っているのか、詳しく聞いていきたいと思います。