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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

「まるなげ賃貸」で
不動産業界に新風を呼ぶ

 

「まるなげ賃貸」に込めた真意とは

 
内山 なぜ、まるなげ賃貸のようなサービスを提供しようと思われたのか、あらためてお聞きしていいでしょうか。
 
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田坂 慣習的に仲介手数料を受け取っている不動産業者は多いでしょう。しかし、先ほども申し上げた通り、今はネットでお客様自身が物件を探せるようになっており、私の感覚ではお客様自身で約8割程度お部屋探しが完了していると思います。その中で、果たして仲介手数料に見合った価値を、不動産会社は提供できているのかと考えたんです。もちろん、お客様自身で探せるようになった検索サイトやアプリの物件広告費は仲介手数料で賄われていると思いますし、私は決して仲介手数料を否定しているわけではありません。プロの賃貸営業としての価値を提供できているなら、むしろ堂々といただくべきだと思います。私はいわゆる普通の店舗型不動産会社も経営しており、そちらの店舗では、仲介手数料をいただく仲介を行っていますからね。ただ、慣習と言うか、「そういう当たり前のものだから」としていただくというのが、私の理念に反するんです。やはりお客様には、嫌々払っていただきたくないですから。
 
内山 そこまで深い思いが込められたサービスだったとは驚きました。つまり、不動産会社としての存在意義を見直した結果、誕生したサービスでもあるんですね。
 
田坂 ええ。それで2020年1月から、仲介手数料完全無料で「お部屋探しから決めるまではお客様」「お申し込みから鍵のお渡しまでは不動産屋」と完全に分けたサービス“まるなげ賃貸”を開始したんです。またLINEでも皆様に喜んでいただけるサービスを提供しております。“まるなげ賃貸”の公式LINEを友だち登録していただくと、「SUUMO」や「HOMES」、「アットホーム」の各サイトから物件を探せるほか、毎日できるスクラッチもあり、そこで貯めたポイントを利用して無料で家電を手に入れることも可能です。何より、申し込みから鍵の受け取りまでその方の進捗状況が簡単にわかるようにしているため、大変ご好評いただいているんですよ。ちなみに、「毎日つばさ」という私の“今日の一言”をお送りするボタンもありますので楽しんでいただければ嬉しいです(笑)。
 
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内山 従来であれば、申し込み後の進捗状況などは不動産屋さんに聞かないとわかりませんでした。契約金を支払ったことを確認してもらえたのか、審査が通ったのかもわからず、不安になったことがある方は少なくないと思いますよ。あと田坂さんの「今日の一言」も気になります(笑)。
 
田坂 ありがとうございます(笑)。
 
内山 “まるなげ賃貸”の中に有名な検索サイトを用意している点といい、LINEを活用した方法といい、まさに今の時代に見合った取り組みだと思います。不動産業界で働く者としての強いポリシーが根底にあると、よく理解できました。