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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

付加価値でファンづくり
質を追求する電気工事

 

「ありがとう」を呼ぶ先回りの思いやり

 
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柘植 もし、後になって「電源が足りない」となればクロスなどもやり直しになってしまいますし、費用もかさみますからね。電気のプロとしては、そのままにしておくのは気持ちが悪いもので、ついおせっかいをしてしまいます(笑)。
 
水野 おせっかいだなんて、とんでもない。その家に実際に住む立場からすれば、ありがたいことですよ。
 
柘植 あとは、撤退する店舗などの撤去工事の際には、状況を把握しやすいように分電盤の中に図面を入れておくようにしているんです。次の作業のための工事業者さんが来て、分電盤を空けたときに、「図面がある。ラッキー!」と思うじゃないですか? 以前、偶然自分が過去に撤去工事をした現場に数年後に行くことになり、「ラッキー!」を実感したことがありました(笑)。
 
水野 さりげない気遣いって余計に嬉しいし、印象に残ります。でも、先を見据えて、プラスアルファの仕事をするというのは、みんながみんなできることではないですよね?
 
柘植 そうかもしれませんね。ただ、私は昔、喫茶店で接客業をしていた経験があり、人に気を配るのが好きなんですよ。「あのお客様、グラスが空だな」と、呼ばれる前にスッと水を注ぎに行くような。頼まれてもいないのに、おせっかいかもしれませんが、結果として、感謝されたり、褒めてもらえたりすると、やっぱり嬉しいですよね。嬉しいことに社員たちも共通意識を持っていて、自然と先回りの仕事をしてくれていますよ。
 
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水野 お邪魔して感じたのは、社内の雰囲気の良さです。いい意味でリラックスされていて、皆さんすごく仲が良さそうですよね。チームワーク育成のコツのようなものはありますか?
 
柘植 代表の私がだらしないことでしょうか(笑)。代表がしっかりしていない分、社員たちがしっかりしてくれるので、どんどんスキルが上がるんですよ。特別な教育をしたわけではないのに、社員自ら考えて、お互いに意見を交わしながら、まとまってくれています。