不動産の状況を調査し
登記まで行うプロ
建築、登記、測量、研修の各事業の強みとは

近藤 私は近藤建設の代表も務めているので、建築から登記までワンストップで対応できるのは大きな強みだと自負しています。
畑山 やはり専門の士業でないと対処できないケースもあるわけですね?
近藤 ええ、例えば新築時によくあるのが境界紛争です。一般の方はつい弁護士に頼りがちですが、実はこの解決は弁護士でも難しい場合があるんですよ。
畑山 確かに、「争いごとは弁護士に相談」とつい考えちゃいます。土地家屋調査士の近藤代表なら、遠回りせず解決まで導けるわけですね。一級建築士の資格はどのように活かしているのでしょう。
近藤 私の場合は現場の管理に活かしていますね。大きな建造物だと、現場を担当するのにも一級建築士か一級施工管理技士の資格が必要なんです。だから私は設計ではなく、建設業者として現場を管理する目的で取得したんですよ。また、測量事業においては、3Dレーザースキャナーを使用した3次元測量をしていることが強みです。土地の形状や建物の内外を3次元で計測できるので、詳細かつわかりやすいデータを取得できます。一度3Dレーザースキャナーで測っておけば、その後何度も現場に行く必要もなくなるので便利なんですよ。そして、お客様へ説明する際にも、パソコンで3次元映像を見せて説明できるので、お客様に平面的な図面で説明するよりも格段に理解してもらえています。
畑山 3Dデータが残っていれば、後々、増改築をする際にも活用できそうですね。では最後に、研修事業での特色も教えてください。
近藤 常識や固定観念にとらわれない、楽しい研修ができるように心がけています。一方的なレクチャーばかりではなく、必ず実習を組み入れた内容にしています。加えて、研修の合間に話す内容としては、「何のために仕事をするのか」という本質的なものが多いですね。この問いかけに対して、多くの人は「家族を養うため」などと回答します。仕事をする理由は食べていくこと、つまりLife Work(ライフワーク)ならぬRice Work(ライスワーク)になってしまっているんですね。

近藤 その通りです。ですから私は、仕事は人生を楽しむためにあるのだということを、いつも伝えているんです。
畑山 私も一緒の考え方です。人生を楽しむために仕事が存在していると考えれば、働くことが苦にならなくなるんですよね。