
インタビュアー 内山高志(元ボクシング世界王者)
石塚 私の父親が大工で、工務店の社長をしていたんです。その父が早くに亡くなってしまい、兄と2人で会社を継ぎました。しかし、業界の不景気にいくつか不測の事態も重なって、私が20代半ばの時に負債を抱えて会社を畳むことになったんです。
内山 それは大変だったでしょう・・・。その後はどうなさったんですか。
石塚 兄弟共に建築業から離れ、私はアパレルの店で働きだしました。それから何年かして、たまたま知りあいで害虫駆除の仕事をしている人に営業職をやってみないかと誘われ、大手企業の代理店に入社して7年ほど勤めました。
内山 建築の心得と、害虫駆除のノウハウを培われたと。今の石塚社長を形づくるピースが集まってきましたね。
石塚 その後、「この会社に骨を埋める」という覚悟で古今奮闘していました。しかし、親族経営ということもあったからなのか、社内で変な噂が立ってしまい、それに巻き込まれた形で結局は辞めざるを得なくなったんです。すでに家族もいる中でいきなり職を失ってピンチでした。しかし、今度は市内で建築関係の会社を立ち上げたばかりの人の誘いで、リフォーム業に本腰を入れるようになりました。これが2017年ぐらいまでの話です。