プロフィール (くどう ひでよ)千葉県出身。大学卒業後、IT関連の企業に就職。営業として3年間にわたって、個人成績トップを達成する。出世街道を駆け上がるも、営業次長になった頃、会社が倒産。父親との永別も重なり、生涯の仕事を模索する。デザイン業などを経て、学習塾の経営を決心し、(株)スパンキーを立ち上げた。東京都調布市に完全個別指導塾のs-Liveを開校し、生徒の自立性を育む「本学教育」を実践している。【ホームページ】
保護者が学習塾に子どもを通わせる最大の目的は、学力の向上もしくは受験の成功だろう。だが、勉強方法や解答を教えるだけでなく、根本の勉強への意欲を培うことも塾の役目かもしれない。株式会社スパンキーの工藤英昌代表取締役は、運営する学習塾s-Live(エスライブ)を通じて小中高の生徒の人生そのものを変えるという。s-Liveで学ぶ子ども、働くスタッフ、全員を仲間だと考える工藤社長の生き方、熱い思いを聞いた。
勤め先の倒産や肉親との別れが、転換期に

インタビュアー 内山高志(元ボクシング世界王者)
工藤 そうなんです(笑)。ボクシングが大好きでジムにも通っています。実は昔、代々木体育館で内山さんと写真を撮らせていただいたとき、すごく優しくしてくださって感激しました。全試合を観ています。今日はお会いできて光栄です!
内山 ありがとうございます。対談でお会いできることになったのも何かの縁ですね。工藤社長は学習塾を経営されているとお聞きしました。もともと教育関係の仕事に就かれていたのですか?
工藤 いいえ、IT業界の営業職出身です。就職氷河期だったため高望みをせず就職した会社で、思わぬ営業成績を収めることができました。かなり出世したものの、いきなり会社が倒産しましてね。同時期に亡くなった父が人生最後に仕事での夢を叶えていたことを知り、自分も悔いのない仕事をしたいと考えるようになりました。